福音館文庫<br> 水はみどろの宮

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福音館文庫
水はみどろの宮

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784834082517
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8293

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バニラ風味

22
山福さんの版画が目を惹き、図書館で借りてきました。渡し守りの千松爺に育てられた、少女・お葉。自然の中で育ち、自然を敬うこと、恐れることを学びとって行きます。話の舞台では「そういう暮らしが当たり前」であり、自然そのものが神のような存在であることを告げています。白狐「ごんの守」と出会い、お葉は、ますます自然の奥深さと、抱えている秘密に踏み込むことになっていきます。読んでいると、現代の日常とかけはなれた世界に、迷いこんでしまったような不思議な気持ちになります。2016/07/22

スイ

21
何度も感嘆のため息が出た。 言葉の美しさ、描写の鮮やかさ、想像の豊かさに体と心の隅々まで潤っていくようだった。 ファンタジーだが、舞台は明確に熊本で、水俣病にも触れていて胸が痛む。 挿画もぴったりで、より物語を楽しめた。2021/03/28

ぱせり

17
野性味あふれ力強い文章。体の底から揺り動かされるような音楽を感じる。と思えば、いきなり激しい怒りにさらされる。力を見せつけられる。野生的なのに、しんとした美しさに満ちている。私たちは、こうした神秘と交信する力を遠いいつか、持っていたのだろうか。今、かの地を、神の使いの動物たちはきっと見守っている。あるいは、見えない風となって駆け巡っている。 2016/05/17

ねこ

12
異界がすぐそばに。ひとびとは畏れ敬いつつ、近づかないように暮らしてゆくのだけれど、ある少女がゆききをすることになる。そこは妖しく、うつくしく、切ない世界。伝奇的なファンタジーといえるかな。山福朱実さんの版画がぴったりはまっている。2016/07/09

頼ちゃん

11
昔は自然の声を聞くことが当たり前であったのだろう。耳をすますことがなくなってしまった。2016/12/23

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