出版社内容情報
「魔女の宅急便」に登場する多彩な脇役たちが語る、物語の裏の物語。それぞれの人生をいろどる不思議と魔法、そしてキキの面影。
グーチョキパン屋のおソノさんの、幼い日々から波高い青春、キキとの出会いまで。コリコの町長ゲントさんが経験した、奇妙なできごと。謎めいた婦人ヨモギさんの、コリコを去って舞い戻った砂漠での暮らし。大空を自由に飛ぶキキを見上げて、人生を変えた青年。……「魔女の宅急便」シリーズに登場する多彩な脇役たちや、名もないコリコの住人たちが語る、物語の裏の物語。それぞれの人生を彩る不思議と魔法、そしてキキの面影。
【著者紹介】
〈魔女の宅急便〉シリーズ完結(2009年)後も、エネルギッシュに作品を産みつづける角野さん。幼くして亡くした母をモチーフにした『ラスト ラン』、若き日に暮らしたブラジルが舞台となる『ナーダという名の少女』、そして戦後70年の今年は、自身の戦争体験とファンタジーを融合した『トンネルの森 1945』を発表。さらに、昨年JBBY創立40周年を記念し角野さんを軸に展開された鼎談シリーズを単行本化した『角野栄子さんと子どもの本の話をしよう』も刊行……と、角野ワールドはますます多彩に拡大中!
内容説明
おソノさん、コリコ町長、ヨモギさん…「魔女の宅急便」シリーズに登場する多彩な脇役たちが語る、物語の向こうの物語。それぞれの人生を彩る不思議と魔法のなかに、キキの面影が浮かび上がってきます。小学中学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
95
「魔女の宅急便」の舞台となったコリコの町。しっかり者のパン屋のおソノさんの、ちょっとせつない少女時代。町長さんが出会った不思議な出来事・・・。作者の角野栄子さんも会いたかった 登場人物たちの物語。日本とヨーロッパが混ぜ合わさったような、独特の空気感が魅力的だ。本編をおさらいしたくなった。2016/06/17
たぬ
39
☆4 「魔女の宅急便」のスピンオフだよ~! 明るくて豪快で実に頼りになるおソノさんが子供の頃はそんなことになっていたなんて。無口な旦那さんとの出会いは運命を感じずにはいられないよ。町長さんの奮闘ぶりは自然と応援したくなったし友達思いのトゲコちゃんいい子。第2弾も早急に読んで本編を再読といくか!2022/02/27
coco
32
「魔女の宅急便」番外編。キキと関わりを持った人たちのお話。キキに出会う前だったり、出会った後だったり。キキはほとんど出てこなくて残念だったけど、おソノさんやコリコの町長、ヨモギさん、懐かしい人たちにまた会えて嬉しくなった。あとがきに書かれていたトトやケケ、キキの結婚式のお話、ぜひ読みたいです。2016/02/22
mug
31
おソノさんの話がすごく良いよ~と知人に薦められ、本書を知る。キキをすんなり受け入れられたおソノさんの背景がよくわかった。2020/02/17
anne@灯れ松明の火
31
図書館HP新着チェックで気になっていたが、積読が多く、いったんスルー。だが、少し経ってから、新着棚で遭遇。これは借りるしかない♪ でも、本編を再読してから読んだ方が、より楽しめたかな。さすがに、パン屋のおそのさんのことは覚えているが、意外な過去を持っていたことに驚いた。町長さん、ヨモギさんのことは、覚えていないので^^;また再読したい。あとがきに、”もっと書きたいことがある”とある。次が出た時は、全部読み直してからにしよう。2016/03/05
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- 和書
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