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出版社内容情報
「ちゃあちゃん」こと中脇初枝さんが、子ども時代を過ごした高知県四万十川流域に伝わる昔話を、全国の子どもたちに向けて再話。
「ちゃあちゃん」こと中脇初枝さんが、子ども時代を過ごした高知県四万十川流域に伝わる昔話を、どの地域に暮らす子にも楽しんでほしいとの願いを込めて再話。「かちかち山」「さるかに合戦」などおなじみのお話や、この地方ならではのお話など、時代を越えて愛されてきた昔話のなかから50話を選びました。いつの時代も小さく弱い者を見守り、励ましてきた昔話は、現代の子どもも、また大人をも魅了することでしょう。
【著者紹介】
中脇初枝(なかわきはつえ)1974年徳島県に生まれ、高知県中村市(現・四万十市)に育つ。筑波大学で民俗学を学ぶ。著書に『祈祷師の娘』『きみはいい子』(第二十八回坪田譲治文学賞)『わたしをみつけて』『みなそこ』『世界の果てのこどもたち』など。絵本に『こりゃまてまて』『あかいくま』、昔話の再話に『ゆきおんな』『女の子の昔話』などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
ちゃあちゃんは中脇初枝さんのこと。子ども時代を高知県で過ごし、そこに伝わる昔ばなしを再話したもの。『 いざなみいざなぎ / 鳥の王さま / さるとかにのもちあらそい / 節分のはじまり / 節分の火 / じゃんこじゃんこ / 日本一のへひりにん / ねずみの国 / 花のすきな殿さま / うんかてんか / まっこう売りのじいさまと殿さま / 舌切りすずめ / へのはなし / 炭焼き長者 / たなばたさんとおぎおんさん / 和尚さんと小僧さんのはなし / 産神問答 / くらげ骨なし →2021/08/10
はる
9
図書館本。展示の本棚から。書名に記憶があったのは四国に行った時に高知新聞で読んだのか。でも言葉遣いが~!と思ったら、修正したがや。おーの惜しい惜しすぎる、どこのはなしかわからんなったやいか。背表紙の川の色は土佐の川と思うたに。けんどうちのお婆も、はなしの始めはアメノミナカヌシノカミからやったきねぇ。2019/01/24
そらこ
8
高知の南西部に伝わる昔話を集めたもの。自分の知っているお話とよく似ているけれど、ちょっと違う話。高知にそんなおもしろい人がいたんだと感心するお話。口承されてきてた昔話の多種多様さを感じる。最後に中脇さんは、昔話では弱い立場の主人公が成功して幸せになり、聞き手は主人公に自分を重ね成功と幸せを体験する。「だから、あなたは今のままで大丈夫、と、昔話はいつも、昔話を聞く人を肯定して祝福してくれます。」と書いている。先に生きた人から、未来へ生きる人に語り伝えられる昔話に潜む力に感動。伝えていきたいと思う。 2022/06/15
ララ
4
中脇さんが、故郷の高知県はた地方の昔話を再話してまとめた本。短く語れる話ばかりだが、それぞれの話には中脇さんの解説付きで、物語の世界が広がる。子どもたちに、昔話を語り継ぎたいという思い、愛情が伝わってくる。2021/11/14
みよちゃん
3
高知でかたられた昔話。知ってる話が多く、しかし郷土色強く、かなり略してある話しもあったが、聞き手語り手解説も夫々にあり、貴重な本だと感じた。2016/04/26