出版社内容情報
現代文学の旗手、保坂和志が一匹の死んだ猫を語り手に紡いだ言葉は、稲妻のような鮮烈さで、思いもかけない死の姿を照らし出す。
内容説明
「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」現代文学の旗手、保坂和志が猫を語り手に紡ぐ言葉は、稲妻のような鮮烈さで、思いもかけない死の姿を照らし出します。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
151
仕事の時間調整中、青山ブックセンターで目についたので読みました。保坂和志、初読です。非常に悲しく、シンプルなストーリーですが、絵が凄く綺麗で素敵な絵本です。子供達に死生観を教えるのに、良いテキストだと思います。ペットロスの癒し本としてもオススメです。2015/12/07
紫綺
135
生きてた時チャーちゃん、死んでもチャーちゃん、ぼくはぼくだから。美しく、幻想的な猫のチャーちゃんが魅惑的♪2016/01/09
馨
131
チャーちゃんの表紙に惹かれて読みました。チャーちゃん可愛い! あっちの世界にいってしまっても、この世となんら変わらない、むしろ他の動物たちとも仲良く毎日踊ってて楽しそう!そう思ったら息を引き取った動物たちもあっちで幸せにしているのだろうなと思えて前向きになれると思います。2016/02/27
ケイ
110
番組で見た保坂さんとネコの関係があまりに可愛くて、彼の手がけた絵本だから手に取ってみた。でも、この設定は嫌だな。やっぱりふれあいたい。2018/09/05
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
110
ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます。……白い子猫が『こっち』(われわれがいる所からみると『むこう』)から語りかけるいのちの絵本。余白のない柔らかいタッチで描かれる絵。時間に縛られず、楽しく踊って過ごす毎日。いまは離れているお父さんお母さんもやがて『こっち』にやってくる。パステルカラーの『こっち』は美しくてやさしい。2015年10月初版。2015/12/17