内容説明
「たいせつなことを正確にずっと先まで伝えたい、そういう思いから文字が生まれ、書いた文字をのこすために本というものが作られるようになったのじゃ」
著者等紹介
いけがみしゅんいち[イケガミシュンイチ]
池上俊一。1956年生まれ。東京大学文学部卒。現在東京大学大学院総合文化研究科教授。西洋中世史専攻
せきぐちよしみ[セキグチヨシミ]
関口喜美。1988年生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒。大学時代は西洋古典絵画を研究テーマとして、ボッティチェリの模写などに励む。また、子どもたちを題材とした作品を多く手がけたことをきっかけに、絵本作家を目指すようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
94
本の歴史を子どもにもわかりやすく解説した絵本。『カエサルくんとカレンダー』でも驚いたけど、本の成り立ちにもひと役買っていたなんて、カエサルくんって多彩な人だったんだなあ。「タブレット」や「スクロール」が先祖返りしたような言葉だというのが面白い。2017/04/17
たまきら
29
あはは、またカエサル君だ。また自慢してる!でも今回はもっともっと「活字」を一般化したすごい人たちが出てきました。とはいえ、東洋人としては中国や日本についてもっと読みたかったかな。2018/07/24
mntmt
25
本がなぜ現在のような形態になったのか、よくわかりました。確かに、巻物の教科書は不便ですね。最後に、タブレット本のことにもふれていました。私は、断然、紙派です。紙の匂いとか感触とかも含めて、本が好きです。2015/05/16
あおい
25
図書室で本を読んでいたら本の中からローマの将軍カエサルが出てきて印刷術のグーテンベルク、冊子の本を完成形にしたアルドゥスと共に本の歴史について語り出す。巻物から冊子、羊皮紙から紙へ本の変遷がわかります。2015/05/02
shiho♪
24
図書室で働く者としては、本の歴史は知っておいた方がいいよね、ってことでちゃっかり小3の次男に読み聞かせつつ、自分の為に勉強。 パピルス紙を巻物📜にしていたのが本の起源。カエサルはじゃばら折りにしてページがある本を思い付く。 その後グーテンベルクの活版印刷、アルドゥスの小型の印刷本の完成、そして現代の電子書籍にまで話が及ぶ。人類の歴史とともに本の形が変わるのは興味深い。さらに未来はどんな形に変化していくのかな~。電子書籍も便利だけど、やっぱりページをめくるのも大切だなぁと思う今日この頃。2021/03/08