内容説明
おんがくがだいすきなキュッパは、おんがくたいにはいることになりました。でもひとつこまったことが。キュッパはがくふがぜんぜんよめないのです!「がっきをつくっておんがくかいをひらくのさ!」キュッパはうれしそうにこたえました。
著者等紹介
ヨンセン,オーシル・カンスタ[ヨンセン,オーシルカンスタ] [Johnsen,〓shild Kanstad]
1978年ノルウェーのベルゲンに生まれる。イラストレーターであった父の影響もあり幼少期より絵を描きはじめる。ベルゲン国立芸術大学でデザインを学ぶ。地元の楽団で10年間、管楽器などを演奏。デビュー作となる『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)は、母国ノルウェーをはじめ、フランス、スウェーデン、ドイツ、韓国など全14ヵ国で出版され、高い評価を得ている。ベルゲン在住
ひだにれいこ[ヒダニレイコ]
枇谷玲子。1980年富山県に生まれる。デンマーク教育大学児童文学センターに留学。大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。北欧の児童書の翻訳・紹介を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
64
ノルウェー出身の作家オーシス・カンスタ・ヨンセンさんのカラフルで楽しい絵本。主人公のキュッパは丸太の男の子。仲良しのもみのきググランとテレビで音楽隊を観て、自分たちも楽器を奏でたくなります。〈伝説の木琴チャンピオン〉だったお祖母さんの紹介で町の音楽隊に入ることができましたが……。オーケストラで演奏するのもいいけれど、耳をすませば、生活にはいろんな音楽があふれています。もっと自由に、まずは自分が楽しむこと。自ら管楽器を演奏する作家さんのメッセージも込められているようです。2014/11/22
しぃ
28
はくぶつかんがとても好きだったので、見かけた時は嬉しかった!けど、うーん。絵は相変わらず可愛くて細かくて好みなんだけど、ストーリーはイマイチだと思いました。やっぱりはくぶつかんが好きだな。2016/01/19
anne@灯れ松明の火
27
新刊棚で。カラフルな色と描き込まれた表紙に惹かれて。主人公のキュッパは丸太だった。まずそこにビックリ^^; まあ、言われてみれば、確かに絵はそうだ(笑) テレビの音楽隊を見て、自分たちもやりたくなるキュッパと仲良しのググラン。おばあちゃんのお蔭で、町の音楽隊へ入ることになるのだが……。この音楽隊の指揮者は最悪! まあ、おはなしには悪役も必要だよね。最後にはタイトル通り「キュッパの音楽会」が開かれる。とにかく細かく描きこまれた絵が、好きな人にはすごくおもしろいだろう。2014/12/04
いろ
22
「キュッパのはくぶつかん」に惹かれるが未読,息子の音楽会が近いので,音楽会つながりで,続編のこちらを。音楽大好きキュッパが音楽隊に入るけど…本当に音を楽しむってこういう事♪というお話。指揮者の分からず屋加減には本当に腹が立つ。でも,世の中,案外そういう考えが幅を利かせているのかもしれない。自分の中にも?とふと不安もよぎる。無邪気なキュッパのように,本当の「音楽」が楽しめる人でありたい。おばあちゃんみたいに,曇りのない心で子供を包める人になりたい。6歳男児はお父さん(夫)と一緒にサラッと1読しておしまい。2015/02/27
ゆーかり
17
え〜っ、ググラン(もみの木)かわいそう。トランペットの音階の吹き方の絵がリアル。キュッパのおうちは楽しそう。そう、音楽とは賞を取ったとかでなく、楽しむもの、だよね。2015/10/16