たくさんのふしぎ傑作集
古くて新しい椅子―イタリアの家具のしゅうりの話

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  • サイズ B5判/ページ数 39p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784834080834
  • NDC分類 K583
  • Cコード C8758

著者等紹介

中嶋浩郎[ナカジマヒロオ] [Boldrini,Paola]
1951年長野県に生まれる。東京大学教育学部卒業後、フィレンツェに留学。現在フィレンツェ大学日本語学科講師、翻訳家

ボルドリーニ,パオラ[ボルドリーニ,パオラ]
1964年イタリア・フィレンツェに生まれる。フィレンツェとパリでグラフィック・デザインとイラストを勉強。子ども向けの美術館案内や料理の本のさし絵を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

133
内容が面白そうでお気に入りさんの感想を読んで、図書館から借りてきました。月刊の本でこのような絵で内容ですともったいない感じで、きちんとした絵本にしてもらってもいいのではないかと思われました。ヨーロッパでは家具を何代にもわたって使用して修理をするということが、おこなわれています。そのところがうまく描かれていて参考になりました。2017/02/18

ぶんこ

45
「たくさんのふしぎ 」シリーズから今回借りてきたのは月刊誌ではなく、そこから厳選された傑作集で絵本となっています。イタリア・フィレンツェの10歳のマルコは、急に背が伸びて机が窮屈になり、お祖父さんの机を譲り受けます。その机と椅子は洪水でボロボロになっており、父が修理屋さんに依頼。フィレンツェには職人さんたちがたくさん居る事に驚きました。観光だけの街ではなかったのが何だか嬉しい。机も椅子もそれぞれのプロが受け持って見事に修復されていく過程が分かり易く描かれていました。面白かったです。2019/04/10

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

39
イタリアはフィレンツェの街で、少年マルコが誕生日に父からもらった机と椅子。それは100年前に作られたもの。でも洪水にあいボロボロでした。それぞれの部品を職人さんが一つ一つ修復する。今は物に溢れ壊れたら捨て、新しいものを買う世の中。壊れても修理して使い続けるって事の素晴らしさ、物に対する愛情をヒシヒシと感じました。私も明らかに無理なもの以外は、何でもまずは修理を試みます。そういう事も子供にも教えていきたいなと感じました。 2017/10/08

天の川

32
フィレンツエの少年マルコの勉強机用にと、お父さんが物置から出してきた机はひいおじいさんの机と椅子。ボロボロに見えた机と椅子が街に住む沢山の職人さんの手で蘇っていく様を描いた本は、引き出しの修理、椅子の藁はり、取っ手の鋳物づくりなどの工程も細かく描き出され、ものづくりの素晴らしさや物を大切にする心を伝えてくれる。物を大切にすることは豊かな心と文化を育むことだと思った。2016/11/26

けんとまん1007

26
古くて新しい、古いけど、新しい息吹を吹き込む。そんなことを感じた。木だからこそなせる技なのかもしれない。使えば使うだけ味わいが出て深みを増してくる。表面はボロボロでも、芯はしっかりとしているからこそなんだろう。ふと思った。それは、人もそうなのかなと。見掛け倒しの人が増えてきていると思われる今の時代だからこそ、深みを増す。それにしても1組の机と椅子に、これだけたくさんの人と技が関係しているとは、新しい発見でもある。職人の技。素晴らしいし、使い続けるという価値観もいい。2017/02/27

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