感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne＠灯れ松明の火
23
新刊棚で。さかだちで暮らしている不思議なきつね。呪文をかければ、他のものまでさかだちだ！ どこからこんな発想が湧くんだろう？2014/07/31
ごんたろう
14
狐が逆立ちをしている。とても変だ。しかし狐から見れば、こちらの方が変ということになる。コウモリやナマケモノのような動物を想起してもよい。人間もまた上下が反転するメガネをかけると、しばらくすれば慣れるという。全ては認識の問題なのだ。本書では狐がおまじないで絵本さえもひっくり返してしまう。最後は水面に移った風景である。天の橋立を想起する。上下が反転するという思考実験を通して、私たちはある種のメガネを通して世界をとらえていることに気づく。メガネを捨てることは出来ないが、そこにメガネがあるということは自覚できる。2015/05/04
紅花
12
本当に逆さまなのはどっちなのか？段々頭がごちゃごちゃになってくる（笑）2016/10/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
こどものとも 2004年2月号 575号 不思議不思議、逆立ちしたキツネを見かけること３回、3回目に後をつけると、そこはさかだちぎつねの村だった！<ふろく 絵本のたのしみ>に書かれてましたが、子どもは案外さかさまの世界に違和感がないそう。数人の子に絵本を読む時、横からとかさかさまからとか見る子がいますが、特に何もいわないですものね！キツネが体験させてくれるこちらの絵本、どんな反応があるのか楽しみです。2019/10/13
遠い日
9
『くいしんぼうのあおむしくん』の作者槇さんらしい世界観だ。きっとこの人は、見えているものだけが世界ではないということを確と読者に届けたいのだと思う。さかさまの世界に宿る真実。逆もまた真なり。2014/08/21
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