内容説明
思春期、初恋…小学校6年生の男の子の心模様を軽快に描く傑作。第44回産経児童出版文化賞JR賞受賞。
著者等紹介
ひこ・田中[ヒコタナカ]
作家・評論家。『お引越し』(福武書店)で第一回椋鳩十児童文学賞受賞。(現在、福音館書店より新装版が刊行)『ごめん』で産経児童出版文化賞JR賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
10
映画化された時にその存在を知ったのですが(2002年)、関西が舞台の児童書が読みたくて、今頃。 主人公は、大阪に住む小学六年生の男の子、聖市。思春期の体の変化に戸惑いつつ、京都で出会った女の子を忘れずにいた…。 かなり具体的に書かれていて、驚く。ドラクエを絡めて、聖市の困惑ぶりがしつこい程、書かれているんですが、聖市の性格なんだろうな。頼りないけれど、良い子です。初恋。友人。家族。それぞれ個性的で、不思議な 縁。思い通りにはいかないけれど、楽しい。 表紙は、奈良美智さんで、豪華だけど、誰なんだろう。 2020/07/29
おっくん
6
奈良美智の表紙が目に付いて借りてみた。何処にでも居そうな小6、思春期男子の心と身体の成長の様がクラスメイトや家族との遣り取りの中で描かれている。小6男子になった経験はないので、リアルなんだかどうかは判らないけど、垣間見られた気がする。しかし、身体の成長の印としての変化を男子が「女子の生理の方がマシ」だと思っている描写には腹が立って女子に反論して欲しかった。女子はお腹や頭が痛くなったり貧血になったりするんだから‼︎2015/05/15
栗 餡子
4
思春期を迎えた男子の身体の悩み、切ない想い、笑える程のバカっぽさ等々一気に読ませてくれました。映画化もされた様ですが、観ない方が賢明かな?2014/09/01
K3
2
男の子の成長過程ってこんななんだ。なんだかカワイイな。2015/04/26
がぉ@春待人
2
映画化された「ごめん」の原作。 心は子供、でも体が大人になりだした、小学校6年生のぼく「セイ」のお話。 性への目覚めと、年上の中学生への淡い初恋、甘酸っぱーい、遠い遠い昔を思い出して(そんな甘酸っぱい話無かったくせして。。。)おもわず、きゅっとなっちゃいます。 そういえば、男連中はこんな感じでバカだったなぁ、でクラスの女の子から覚めた目で見られて・・・ 映画も映画なりで良い所ありますが、やっぱり映画より原作の方が心理描写が細かく、じわっと来ますね。2014/06/17