内容説明
地面の上や水の中、木の上や空から…生きものはみんな、いろいろなところでウンチをします。こんなにみんながあちらこちらでウンチをしたら、地球はウンチだらけになってしまうのでは?誰もが一度は心配したことがあるこの問題をとおして、自然界でのウンチの役割を考えてみましょう。
著者等紹介
松岡たつひで[マツオカタツヒデ]
松岡達英。1944年、新潟県長岡市に生まれる。日本はもとより、中南米、アフリカ、東南アジアなどでの豊富な取材経験を生かした、数多くの自然科学絵本を描いてきた。『ジャングル』(岩崎書店)で日本科学読物賞と厚生省児童福祉文化賞を受賞。2004年に起きた新潟県中越地震での被災体験をもとに刊行した『震度7』(ポプラ社)で産経児童出版文化賞、『里山百年図鑑』(小学館)で小学館児童出版文化賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
164
陸上の動物、木の上で過ごす動物や虫たち、水の中の生きものたち、空を飛ぶ鳥たち。生きているものはエサを食べる。だから必ずウンチもする。生きていくってウンチしていくってことなんだよなぁとあらためて思いながら、その糞が土や海水の肥料になって植物を育てたり昆虫の孵化に役立ってたりする。当たり前の自然の摂理なのに、最後のページで考えさせられた。今でも地域や農家のこだわりによっては人糞を肥料にするところもあるかもだけど、人間以外の生きものたちと同じようにはならない。無言のまま色々訴えてくるものがある絵本だった。2014/07/26
小梅
99
フレンチブルがウンチの不思議を考える。自然界の生物たちのウンチは植物の種を運んだり、別な生き物のエサになったり、雨で土の中に染み込んで養分になる。人間のウンチだけ役に立ってない?フレンチブルが可愛い(*^_^*)2014/09/17
アキ
96
犬のウンチは飼い主が持ち帰るし、ひとのウンチは水に流しちゃう。でも動物ってウンチを拾ってもらえない。なんでみんなウンチをしたままなんだろう?このままじゃウンチだらけになっちゃうよ。哺乳類も、木の上の生き物も、空を飛ぶ鳥も、海の中の生き物も、みんなウンチをして、やがて海に流れ込む。え、ウンチを食べる生き物っているの?ウンチに隠れる生き物もいるんだ。ふーん、ウンチも役に立つんだな。でもぼくのウンチは誰の役に立ってるんだろう?2022/04/06
ゆみきーにゃ
79
《図書館》すっごく面白いお話。娘がもう少し大きくなったら絶対読んであげたい。大人が読んでも勉強になる一冊。2020/09/05
chimako
70
名古屋市鶴舞中央区図書館にて。良くできた絵本。一匹の犬が案内役になり動物のウンチの行く末を見守り説明する。世界で一番大きなウンチをするのはアフリカゾウ。案内役の犬の頭ほどもある。小動物や昆虫は地上で、鳥は空で、魚は水中でウンチをする。そんなにしたら地球上はウンチでいっぱいになっちゃうよ!でも、大丈夫。ウンチは上手く循環している。最後にウンチを上手く利用して種の保存をしている生き物たちのお話。自分のウンチを背中について乗せて身を守るハムシの仲間はトリビアものです。あー、楽しかった!2015/01/27