著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926年、島根県津和野町に生まれる。1974年、『ABCの本』(福音館書店)、『昔咄きりがみ桃太郎』(岩崎美術社)で芸術選奨文部大臣新人賞。他に、国際アンデルセン賞、菊池寛賞をはじめ、国内外の数多くの賞を受賞。2001年、津和野町に安野光雅美術館が落成。その折に出版された『安野光雅の世界』(平凡社)が、それまでの仕事の変遷を網羅している。2012年には、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
151
旅の絵本シリーズの8巻目で日本の電気のなかった頃の時代を描いています。安野さんのあとがきと解説があります。これも隠し絵があるのかと思っていましたが見つかりませんでした。いまにこのような絵の風景がなくなってしまうのではないかと思われます。シリーズもこれで終わりなのでしょうか?2016/05/04
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
106
『旅の絵本』シリーズ第8作。最終巻(?)で描かれるのは日本の風景。1926年生まれの安野光雅さんが子供の頃の景色を思い出しながら描かれたという。巻末に寄せた『電気のなかったころのこと』と題したコラムでは、東日本大震災に際して原発の危険を述べている。電気が乏しくても幸せだった暮らし。便利さを知ってしまった今では、『節電』が当たり前だった絵の中の風景で暮らしていけるかは自信はない。でも、シンプルだった時代から学べるものはきっとあるだろう。2013年5月初版。2016/04/17
アキ
97
50年ほど前まで、日本ではこんな風景がどこの田舎でも見ることができました。この本が出版された2013年に、安野光雅が「電気のなかったころのこと」で自らの思いを語っておられます。原発のエネルギーに頼らず生きようとすると、節電の世界を描くことになりましたと。それは著者が子どもの頃の日本であった。2022/01/27
馨
84
旅の絵本、今回は日本!!日本の風景は他の作品の外国の風景とはやはり違うけれど、絵にしたものを見ると四季折々の色味や文化が加わって本当に良い国だなぁと思い知らされました。2017/05/04
ann
70
学生時代から、安野画伯に憧れて、シリーズをコレクションしてる。このたびやっとⅧを。日本。桜が素晴らしい。2018/03/06