内容説明
とんぼさんと結婚したキキは、いまや双子のお母さん。姉のほうのお転婆なニニは、年頃になっても、なかなか魔女になる決心がつきません。一方弟のトトは、魔女になりたくてもなれない自分にはよりどころがないように感じていました。キキは、そんなわが子に寄りそい―。だれもが知る日本児童文学の完結篇。小学校中級以上。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科を卒業、出版社勤務をへて、1959年ブラジルに出かけ2年間滞在、帰国後絵本・童話の創作をはじめた。『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で旺文社児童文学賞、『大どろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』(福音館書店)でIBBYオナーリスト、野間児童文芸賞、小学館文学賞を受賞。1984年路傍の石文学賞、2011年巖谷小波文芸賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ。上京後、SF・ファンタジーのさし絵を描きはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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風里
21
キキがお母さんになって奮闘。 ニニが本当にイライラするが、子供ってあんなもんだろうか。 母とは忍耐だ。2013/11/04
ブルーベリー
7
キキがおかあさんになった。え?ジジ?おじいさんになったからおジジ?とツッコミそうになったけど、魔女猫は長生きするんだねえ。そかそか。バイプレーヤーだけどケケがカッコいい。前に出てきたときはあんまり好きじゃなかったけど、今回は大好き!みんな成長するし、大人になる。そう、私も大人になるんだ、大人に。2013/08/01
まい
6
図書館本。キキととんぼさんが結婚して、双子の子供たちが。キキはすっかりお母さん!双子の女の子ニニに手を焼いています。とんぼさんは何事にも動じないお父さん。キキがまだとんぼさん大好きなのがほほえましい。男の子のトトは魔女になりたかったけど、男の子だから苦悩中。二人の成長物語でした。2017/03/20
かいじ
6
トトのニニの成長を見ているのがすごくたのしかったです。二人がたくましく成長していく姿から、本ではえがかれていない10歳までの間も、キキとトンボは子どもたちに愛情をたくさん与えて育てていたことを感じました!魔女の宅急便ホントに楽しかったです。2013/07/29
ブラックティー
6
シリーズ完結編。キキはもう30代半ば、双子の姉弟のお母さんです。この双子の成長のお話なんだろうなと思っていたのですが、やはりこの本はキキの物語でもありました。子どもの成長を通して、物事を今までとは違った風に見るようになるんでしょうね。双子はそれぞれ旅立って行きますが、旅立ちに至るまでのこの二人のどちらの気持ちもよくわかるのでなんだか最後は胸いっぱい。シリーズの中で最も読みごたえがある作品でした。 2013/06/15