内容説明
十九歳になったキキは、宅急便の仕事でも経験をつみ、もう新米魔女とはいえません。一方で、遠距離恋愛中のとんぼさんとは、まだちょっとすれちがい気味(ジジの恋のほうは順調そうなのですが…)。そんな折、魔法が弱まり、ジジとも言葉が通じにくくなって…。キキは、魔女である自分を見つめ直していきます。小学校中級以上。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科を卒業、出版社勤務をへて、1959年ブラジルに出かけ2年間滞在、帰国後絵本・童話の創作をはじめた。『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で旺文社児童文学賞、『大どろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』(福音館書店)でIBBYオナーリスト、野間児童文芸賞、小学館文学賞を受賞。1984年路傍の石文学賞、2011年巖谷小波文芸賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ。上京後、SF・ファンタジーのさし絵を描きはじめ、後に児童書の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ta
12
図書館本。いよいよあと一冊で完結か•••シリーズものを読むと毎回思う。終わってほしくない気持ち。キキとの別れを迎えたくない。というより魔女の宅急便にいたっては、キキのみならずジジやとんぼさん、コリコの町の人たちみんなと離れたくない。コリコの町は僕の心にとてつもない安心感を与えてくれる。最後まで読んだら全巻買おう。外伝も2冊あるらしい。楽しみがまたひとつ増えた。2020/12/02
あおさわ
7
「もしかして」がワクワクして、鍵の開かない宝箱をそのままにしておく家族の話は感動しました。こういうささやかな幸せをちゃんと感じられるのってすごいことだと思います。この物語はささやかな幸せとささやかな暖かさに満ちていてそれは誰にでもある魔法なのかもしれません。綺麗な気持ちになれるなと改めて思いました。2014/08/19
かいじ
7
私も読み終わって魔法のとまり木という言葉がとても素敵だと思いました。魔法を一つの人格として見ているところが好きです。私たちの世界にも、一つひとつの物や気持ち、一人ひとりの人にとまり木があるのかなと考えちゃいました。キキの人間らしい心の動きがとてもいいシリーズだと思います。最終巻が楽しみです。2013/07/24
mabel
6
キキの20歳の夜明け、よかったです。 「ほっとした」とんぼさんがいいました。「キキに会えて、ほっとした」2015/09/23
Lc
6
キキのトンボさんへの気持ちが素敵です。離れていても、通じ合える人がいるっていいなと思わされます。二十歳の夜明けと、ファッションショーの場面が気に入りました。2013/06/11