内容説明
魚が空を飛び、鳥は地中を泳ぐ不思議な世界。鰯漁が専門の少年漁師ラビントットは、手違いから「大きな魚」の注文を受けてしまいます。なんとか鰹を釣ろうと色々手をつくしますが…。
著者等紹介
越智典子[オチノリコ]
1959年、東京生まれ。東京大学理学部生物学科卒。在学中に英国エジンバラ大学動物学科留学
にしざかひろみ[ニシザカヒロミ]
1979年、神奈川県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012入選ほか、ポスター・装画のコンペティションで入賞・入選多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
21
妙な世界だと言えばいいのか。魚が空を飛んでいる。鳥は地面の下にいて狩りをするために地面へ飛び込んでくる。ラビントットは一人前の漁師になる修行を投げ出してしまい、鰯漁をしながら暮らしている。自分には荷が重いと思いながらも鰹をとらえるために彼なりにがんばって工夫をしたりしているので、ファンタジーであり彼の成長物語なんだろう。鰹節の作り方がでてきて和風な世界と思えば花嫁の結婚式の衣装はウエディングドレス。あ、結婚式があるのは小人さんの村だったり。細かなつっこみはあるけれど、このあとどうなるか楽しみになってきた。2015/10/16
mntmt
15
ラビントットの世界では、魚が空を飛びます。独創的で、じわじわ来るおもしろさがありました。カメのタクシーにすっごく惹かれました。いいなあ。画家は、にしざかひろみさん。2015/09/16
花林糖
9
(図書館本)魚が空を飛び、鳥は地中を泳ぐ世界の物語。ほのぼのとしたファンタジーで面白かったです。にしざかひろみさんの描くタバスコ村の人々が可愛らしい。2015/09/20
おはなし会 芽ぶっく
8
5年生ブックトーク授業【夏休みおすすめの本】空に魚が、海に鳥がいる世界。ラビントットが高所恐怖症というネタバレに大笑いされました。2022/07/11
深青
5
鳥が地面を水のように潜り、魚が悠々と空を飛ぶ。そんな不思議な世界を舞台にしたお話。主人公のラビントットは漁師なのに、高いところが怖い。でも、前向きに明るく頑張る姿を読んでいると、思わず応援したくなった。空を飛ぶ魚の雄大なこと。この目で、実際に見たいと思った。不思議だけど、優しい物語でした。続きが、楽しみ!2013/03/14