内容説明
古い赤い自動車「よんまるさん」は、工場に連れて行かれ解体されます。でも、トラックに生まれ変わり元気に働くことができるようになります。
著者等紹介
堀川真[ホリカワマコト]
1964年北海道紋別市に生まれる。北海道や青森で、農学、美術、木工を学ぶ。絵本の制作のほかに、子どもたちとのワークショップや、障がいを持った人たちへの療育に関わっている。著書に『北海道わくわく地図えほん』(けんぶち絵本の里びばからす賞・北海道新聞社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
71
農家の若い夫婦の愛車・赤いジープ。ナンバーが「40」なので、「よんまるさん」。よんまるさんは、オンボロ自動車。でこぼこ道には自信があったが、夫婦に子供が生まれたのをきっかけに新しいクルマに乗り換えられてしまう。やがて、買い手がつき、見知らぬ土地のガレージでバラバラにされるのだが・・・。走れなくなって不遇を囲っていたよんまるさんに、新しい命と役割を与えた買い手のおじさんがカッコいい。よんまるさんを手放した夫婦も、涙ながらに別れた後、生まれ変わったよんまるさんの活躍を嬉しそうに見守っているのが良かった。2017/03/09
たーちゃん
27
古くなったよんまるさんが持って行かれてしまう時には息子も「どこに連れて行かれるんだろう…」と心配そうでしたが、最後はみんなハッピーになって安心しました。2020/12/16
かおりんご
22
読み聞かせ(47)子供リクエスト。『よんまる』さんだったのね。最後のシーンを比べるのがよかったらしい。途中、スクラップにされるのかとドキドキしましたが、幸せな話でした。2017/05/27
ラグエル
18
突然、息子が図書館の本棚から発掘してきた。赤いから消防自動車だと思ったのかな。内容は、田舎暮らしを始めた若い夫婦。使いこまれたオフロード「よんまる」と暮らしていたけど、子どもが出来て、大きい車を買い、よんまるは放置。その中で野ネズミが暮らしてよんまるの友達に。よんまるを引き取りたい業者が現れ、解体されると思いきや、エンジンや車体を再生し、オフロードトラックとして生まれ変わる。解体されるときの不安感と、業者のエンジンへの愛情がみどころ。 2012/01/10
いろ
17
自慢のエンジンで「がろろーん ぐるるん がろがろーん」どんな道でも走る「よんまる」さんは,古くて赤い2人乗り自動車。でも大切に乗ってくれていた農家の若夫婦に赤ちゃんが出来て隠居の身に。ある日部品をたくさん積んだトラックのおじさんがやってきて…というお話。若夫婦・仲良しになる野鼠…愛情と思いやりに包まれた優しいストーリー。若夫婦が手放してからバラバラにされる間の「よんまる」さんの不安な気持ちも丁寧に描かれている。我が5歳男児はジープみたいな形の車が大好きだから,「よんまる」さんにも がっつりハマる^^2013/05/26