内容説明
おすより小さなあごのくわがたのめす。でも、めすの小さなあごは卵を産むために、堅い朽ち木をかじったりできるすごい力を持っています。
著者等紹介
得田之久[トクダユキヒサ]
1940年、横浜市生まれ。昆虫少年として年少期を過ごし、明治学院大学在学中から昆虫を描き始めた
たかはしきよし[タカハシキヨシ]
1929年、京都府生まれ。油彩を中心に画家として活動のかたわら、植物・昆虫などの生態を克明に描いた絵本を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
48
タイトルの「わたし」という言葉からわかるように、メスのノコギリクワガタが語るクワガタの生態で、なかなか面白かった。オスとの違いはもちろんだが、樹液に関することがクワガタ目線で説かれていて、わたしはここに感心した。また、種を守るという観点からも、メスのあごの強さはたまごを安全な場所に産み付けるために役立っているとは、よくできていると思った。メスに語らせているところが、他の類似絵本とは違う魅力がある。2024/08/18
かおりんご
43
読み聞かせ(45)子供リクエスト。クワガタに興味をもてた様子。樹液について詳しいのがいい!ちょっと長いけれど、夏休み前に読んであげてもいいのかな?2016/05/09
たまきら
42
おお~ついに!読み友さんの感想を読んで、早速取り寄せました。そう、この絵本の主役はくわがたの女の子なんです。切り絵で表現された昆虫たちの造形美にうっとりしながら、楽しませてもらいました。クワガタは昆虫にしては長寿なので、越冬などの描写があったらもっと嬉しかったかな…。でも、ボクトウガは知らなかったので勉強になりました。2024/08/28
アナクマ
35
「わたしたち めすのことも おぼえておいてね!」というコンセプト。「おすが たたかっているときも せっせと じゅえきを のんでいます。おすよりも たくさくん のんでいるかもしれないわね」「からだが ちいさくて めだたないので おすよりも おそわれることが すくないみたい」と自然のからくりもスッと紹介。他方で、オスの戦闘コストについて考えさせられる。◉「このように ひとつのばしょに なんしゅるいもの むしが あつまるのは、じゅえきの でているところだけみたいよ」コラージュの絵は引いたり近づいたりと縦横無尽。2024/08/06
たーちゃん
26
くわがたのメスだけに関わらず、オスの方がメスよりカッコいい角があったり模様が綺麗だったりと注目されることが多いですよね。でもメスだって頑張って生きています。卵を産んで子孫をしっかり残す大切な役割も。息子はオスとメスの区別は出来ますが、やっぱり角があるオスの方が好きみたいです。2020/12/17