福音館創作童話シリーズ
鍵の秘密

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  • サイズ A5判/ページ数 690p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784834026030
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

一本の鍵に導かれて別の世界に関わりを持った昇。閉ざされた城を解放し失踪した父を取り戻すための戦いに挑むことに…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おゆ

18
ある日ノボルの元に届いた古い鍵。それはどんな扉も開けてしまうが、その先にもう一つの世界を繋げてしまうものだった。恐れに閉じ籠もり肥大してゆく闇の城に、光溢れる地獄が四角く口を開ける。揺れる天秤、秘密と勇気。蒸発した父を探すノボルと、父を陰謀から救いたい王女。「空をごらん」響き渡る合唱に消え入る呼びかけ「おとうさん!」助けてくれた親友は、幼い頃に父を亡くしている。上手い語り手の書く本は、読むというよりも聞く感覚になる。1ページ目から耳をすました作家さんは久しぶり。これだからこそ私は児童書が大好きなのだ。2019/04/17

はなあさぎ88

4
何の予備知識もなく「装丁惚れ」で手に取ったにしては「当たり!」でした。 謎の人物に託された鍵によって、閉まっている扉(箱の蓋)がもれなく別世界につながっている、しかもお城のドアと小学校の教室の扉がリンクしている、っていうのは、子どもにはうれしいことではないかな?それだけで「細かいところはおいといて」って甘口採点しちゃいます。2014/03/31

しー

2
惜しい!というのが一番の感想。児童書らしからぬ、「恐れ」という抽象的な問題、勧善懲悪がはっきりしない世界で魅力的なものがいっぱい詰め込まれていて、実際展開の仕方も面白かったのに、児童書という性質か、著者の書き方・力量か、後一歩踏み込んでくれれば、すごい話になるのに!っていう思いが拭えない。全体としては良かったのに、後一歩で「これはやばいぞ」と思わせてくれる魅力を感じたからこそ、物足りない。まあ、児童書だから大人がどうこういっても子供が楽しめればいいんだけどね。2014/01/19

りうかん

1
2年前に父親が謎の失踪をした主人公。ある日、不思議なカギを手に入れた彼がそれを使うと、扉の向こうは別世界だった。どうも父親は何かの拍子にこの世界に取り込まれてしまったらしい。彼が見つけた世界を支配する「恐れ」とは?父親を助け出せるのか?児童書にしないほうがよかったのかも?と思った作品。恐れが形がなさ過ぎて、こう説明不足な印象。話自体は面白かったんだけど、消化不良感が残った。2014/05/17

kambashig

1
10歳の少年が不思議な鍵を託されたところから始まる冒険ファンタジー。施錠された扉を鍵で開けることで、2つの世界を行き来できるというのが面白い。前半はやや冗長だが後半は一気に進む。「光と勇気」対「闇と恐れ」という大枠の中に、父失踪の謎が織り込まれる。まじめな主人公で、岡田淳さんの『二分間の冒険』などの作品を思わせる。2012/12/19

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