内容説明
一郎くんと美江子さんのおじいちゃんは一風変わった発明家です。おじいちゃんがつくった特製カラクリを覗くと、昔の東京の様子が見えてきて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
27
『江戸の象吉』が良かったので。絵本だと思って探したが、見つからず、検索し直したら、「児童の日本史コーナー」にあった。発明好きのおじいちゃんのところに孫が遊びに行き、発明品を使って、江戸時代の様子をのぞく話なので、そのコーナーになるのだろうが、一般読者の目には触れにくく、もったいない気がする。細かい版画も見ごたえがあるのに……。その場で読んだので、こっそりと返却棚に置いた。誰か気づいて、読んでくれないかなと。司書さん、お仕事を増やしてごめんなさい。2014/07/26
はるみん
21
味のある絵に手に取ってみたらば~発明家のおじいちゃんが作った万華鏡のようなカラクリ機械から江戸の世界にご案内! 春は花見、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪見の自然の美しき事よ!ベベン。江戸は深川・日本橋・佃縞、遠くにゃ富士山を仰ぎ見る~エコロジー江戸・上水道完備の江戸を見てみんさい!知ってみんさい!!2014/02/19
こおり
18
この人の画風が大好きだ。見ていてワクワクするし、江戸への愛情が感じられる。木版画の絵で構成されていて、現代の場面はカラフルな色使いなのに対し、江戸の場面は「水」だけを青色にしている。これが情緒があってすごくいい!水の町であった江戸の雰囲気が伝わってくる。このイラスト売ってたら欲しいな~と思って検索してたら、この本、おじいさんがパイプたばこを吸っていることにクレームつけられて販売中止になってたんだね。くだらねえことにケチつける人がいるんだな。私はタバコが嫌いだけど、こういう人達の発想は全然理解できないや2014/08/27
Maiラピ
17
とっても楽しいお勧め絵本です。なんか落語みたい・・・と思っていたら、作者紹介に『自転車と料理と志ん朝が好き』でなるほど納得。『本文にタバコを礼賛する内容が記載され、WHOタバコ規制枠組み条約に違反する』といち小児科医より指摘があり、福音館書店は発売中止にしたという紆余曲折はあったけれど無事に出版されてよかったです。大田さんの木版がは素晴らしいです。2010/12/04
けんちゃん
16
図書館で。おじいちゃんの発明品、カラクリ機械で江戸の世界をのぞきに行きます。カラー版画とモノクロ版画、またそれぞれの絶妙な濃淡が、お話を引き立てています。細かい人物一人一人まで、丁寧に描かれていて表情を読み取るのもおもしろいです。江戸への旅はまた、ご先祖との出会い旅。手作りピザや西洋野菜を好むおじいちゃんの人物像も興味深く、1冊で盛りだくさんに楽しめる作品でした。2011/03/08