内容説明
駄菓子屋、サンプル屋、人形やロボットを売るお店など、昔ながらのお店のほか、人体模型、蛇屋などのお店も登場し、ふしぎな世界をかいま見せます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
44
ノスタルジックだが、執筆当時の街並みである。作者は、子供のころ酒饅頭をつまんだり、散髪屋さんで髪を整えたり、駄菓子屋で友達とお好み焼きを食べたりしたかったはずだが、家が貧しくてできなかった。大人になった作者は、あこがれを再現することにより、心の傷を癒そうとする。2020/10/31
ちえ
42
わぁ!これは何度見ても楽しい(^^)「酒饅頭屋」「豆腐屋」「駄菓子屋」懐かしい✨「卵屋」「飴屋」「直し屋」「縁起物屋」「マスク屋」「人体模型屋」「サンプル屋」「かつら屋」「ブロマイド屋」…まさに、こんなお店知ってる?一番のインパクトは「蛇屋」!🐍子供の頃、家族でよく週末に行っていた上野にあった‼ 巳年なのに蛇大嫌いな母がそこの前を通るのを嫌がっていたっけ。今もあるのかな?◆福音館「かがくのとも絵本」2020/12/19
よこたん
41
“こんな おみせ しってる?” 上気してほっぺの赤い元気な子どもたちに、一店一店連れ回してもらっているような気持ちになる。昔、どこかで見たような懐かしい匂いがしてくる。現在はほぼ見かけなくなってしまった、家族で商っているたまご屋さん、お豆腐屋さん。揚げたてのお揚げさんの湯気がいいな。駄菓子屋さんのすももは、私の地方では売ってなかった。食品サンプルぎっしりのお店、食べられないけど眺めるだけでもパラダイスだよね。ページをめくることになんだかディープなお店が出てきて、蛇屋さん、人体模型のお店に後ずさり…。2023/10/28
アナクマ
34
商店街だろう、懐かしい雰囲気のさまざまなお店を興味にまかせて観察する感じ。店先から覗くと、酒饅頭や厚揚げ、金太郎飴づくりの様子が見える。小売りする卵屋。靴の修繕。◉だがしやさん。かつらやさん。こぶたの まるやき。からだのなかを うっているおみせ。じんたいもけいって いうんだよ。がいこつくんは こわれたので なおしてもらいに きたところ。85年刊。◉好奇心をそそる店々。働く大人に日常的に触れられる体験はとても貴重だし、基礎的な職業観も育む。生活を成り立たせている人・モノ・コトを知ることには意識的になりたい。2021/03/30
しぃ
27
昭和生まれの私でも知らない、そしてカルチャーショックを受けるお店も(蛇屋ってなに!?)記憶にあるお店もあるだけに、なんか怖い。子どもたちにとっては異世界レベルだろうなあ。楽しかったです。2020/06/21