内容説明
まるでてぶくろのような形の、きれいな黄色の葉が1枚、森の小道に落ちていました。動物たちは通りすがりに、そっと手をあててゆきます。
著者等紹介
八百板洋子[ヤオイタヨウコ]
1946年、福島県に生まれる。1970年、ソフィア大学大学院に留学。訳詩集『ふたつの情念』(新読書社)と『吸血鬼の花よめ』(福音館書店)が、それぞれ日本翻訳文化賞を受賞。『ソフィアの白いばら』(福音館書店)は、産経児童出版文化賞、日本エッセイストクラブ賞。千葉県在住
チャルーシナ,ナターリヤ[チャルーシナ,ナターリヤ][CharyshinaKapystina,Natalia]
1964年、旧ソ連のレニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)に生まれる。同市美術アカデミーのグラフィック科を卒業。タブロー画家、絵本画家として活躍中。自然や動物をモチーフにした作品が多い。サンクト・ペテルブルグ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
83
【育児】04年出版。福音館。やはり福音館の絵本は、しっくり来る作品が多いというか、こういうものを読ませたいという気持ちに合いますね。これは奥様とも話していること。森の落ち葉一枚の話ですが、様々なモノの見方が嫋やかに描いてあるのが良いし、それを 読者と等身大の僕が拾って持って帰るところがキチンとオチとなっていて、何気ない話なのに温かくなるというパターン。日本の作家さんに旧ソ連の画家さんが絵を付けるのも珍しいと思った絵本。また、秋の始まりという季節感の勉強にも良いだろう。2018/02/18
momogaga
54
【おとなこそ絵本】秋になると手に取る絵本です。そして、落ち葉を見ると思わず手に取る私です。2021/10/12
misa*
45
秋の公園の優しいひとときが詰まった一冊。読友さんのレビューに惹かれて借りて読み聞かせしたけど、珍しく息子も食いついてきた!僕のおててを落ち葉と比べっこ、とっても可愛いな。(娘8歳、息子3歳)2019/11/04
momogaga
34
【大人こそ絵本を】画の雰囲気と発行年から推測するとソ連の作家では?当たりでした。ソ連時代の絵本は素朴で、冬の季節にストーブにあたりながら読むのが最高です。落葉にまつわるアンソロジーの一冊にぜひ。2017/12/17
たーちゃん
33
一枚の落ち葉に順番に集まってくる動物たち。秋の素敵な情景が描かれていて、最後の場面も気に入りました。息子も楽しめたようです。2020/12/03