内容説明
「おまえさんはなにができる?」「あんえお えきあす」。前作『ありのフェルダ』にひきつづき、とらわれの身となったフェルダがありとあらゆる虫たちとまきおこす笑いあり、涙ありの物語。
著者等紹介
セコラ,オンドジェイ[セコラ,オンドジェイ][Sekora,Ondrej]
1899年、チェコのブルノ近郊クラーロヴォ・ポレ生まれ。ブルノ・マサリク大学で法学を学ぶ。1921年からチャペック兄弟と同様、リドヴェー・ノヴィニ新聞でスポーツ欄編集記者、挿絵画家として働きはじめる。そのかたわら、ラグビーのトレーナーや審判、ボクシング試合の運営、ラジオのレポーターをこなすなど、多方面で活躍した。1967年没
関沢明子[セキザワアキコ]
1942年、兵庫県生まれ。大阪市立大学家政学部児童学科卒。出版社勤務をへて、中欧・東欧の子どもの本に興味を持つようになる。2年間のプラハ滞在ののち、現在は絵本や人形劇の翻訳、原画展の企画など、チェコやスロヴァキアの子どもの本や文化の紹介に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
6年生 ブックトーク授業(夏休みのお勧め本) 国語で『川とノリオ』 https://bookmeter.com/books/107504 の学習があったので、いぬいとみこさんの紹介は朝読書でし、ブックトークは文学作品の絵本版と、長めの児童書を紹介、作者の説明もしています。章の句切りがあるので、読書が苦手な子ように。『 少年たちのつげ口とねぼけた少年が見たもの / いいわすれていたかんじんなこととおちてきた飛行船 / 捕虜をどうするか / マルハナバチのおじいさんにご注目 / ポールにしばられて笑う黒あり→2021/07/14
うっきー
9
小5の娘曰く、 ありのフェルダがとびけらの子供に家を作ってやるのが面白かった とのことです。2019/06/22
読生
2
生き抜くフェルダ。 なかなかみんな物騒です。 生きるためだからね。 何でもできるフェルダだけど、流石に同族は売れなかった。 善行は積むものです。 2024/05/28
のん@絵本童話専門
2
シリーズ読破できていなかったので久々の再読です。このありのフェルダは旧ソ連時代の東欧アニメの雰囲気そのものです。絵の感じもそうですが、たまに作者がユーモアたっぷりに読者に語りかけてくる声が書いてあって。チェブラーシカとか「ね、〇〇でしょう?」みたいにナレーションが呼びかけてくるんです。今作では赤ありに囚われた黒ありのフェルダは売り買いされて奴隷のような扱いを受けるんですが、仲間がこっそり助けに来てくれるし、フェルダはスーパーなんでも屋ぶりを発揮して自由を手に入れます。幼年〜低学年2023/11/24
すいかちゃん
2
「ありのフェルダ」の続編。虫好きな子どもは特に楽しめそうな童話です。2011/05/15