出版社内容情報
毎年秋になると北風にのって八重山の島に渡ってくる鷹サシバと、サシバに心を通わせる少年との心温まるお話。南へと渡るサシバに少年が別れを告げたとき奇跡が…。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
著者等紹介
石垣幸代[イシガキサチヨ]
1951年、沖縄県宮古島久松に生まれる。小さい頃から、祖母の昔話を聞いて育つ。1978年、夫と1歳の長男と共に旅に出る。アジア、中近東諸国を経て陸路ヨーロッパへ。翌年ロンドンで次男を出産。帰国後は、沖縄県石垣島に住む。1996年没
秋野和子[アキノカズコ]
1945年、岡山県に生まれる。フリーのラジオレポーターを務めた後、ヨーロッパを経てカナダに5年滞在。広島県在住
秋野亥左牟[アキノイサム]
1935年、京都市に生まれる。1962年から、インド、ネパールに6年滞在。ネパール滞在中に絵本『プンクマインチャ』(福音館書店刊)の原画を制作、この仕事で、1969年、第2回世界絵本原画展金牌を受賞。その後、ヨーロッパ、メキシコを経て、カナダに7年滞在。広島県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
52
サシバ=渡りのタカらしい。寒露の10月でも沖縄はカンカン照り🌞タタン少年はサシバがやって来るのが待ち遠しくてならない。やって来た!それも群れを成して。群れると真っ黒に見える。その中の1羽、まだ若いサシバと一緒に暮らすが、やがて別れの時が。沖縄の人々の、動物を大切にする心を描いた絵本です😊2024/09/16
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
41
宮古島出身の著者。宮古島でのサシバと人々のかかわりを描いた絵本。今では絶滅危惧種に指定されているサシバは、以前はこんなにも沢山の数がいたんだな~と驚きと共に、残念な気持ちになった。サシバは地元では秋に訪れ、越冬する個体も沢山いる。私にとっては鳥の中で一番好きで、季節を一番に感じる鳥。これ以上数が減らないように、私も微力ながら保護活動を続けていきたい。2021/11/27
遠い日
9
宮古島に渡りをするサシバの飛来から、タルタ少年とサシバの交わりを力強く描く。サシバの大群の飛来は、季節を告げるものでもある。雄々しく誇り高いその勇姿に、島の子どもは胸を躍らせる。簡単には懐かないサシバに憧れと尊敬の念を抱くようになるタルタ。自然の偉大な力を感じた経験でもあった。2017/12/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
子育てと絵本の講演会2014/06/09
ははは
2
サシバの大群が飛来する壮大な景色が想像力をかき立てます。どんな空なのかと? もうこのような大群は見られなくなってしまったんですね..2012/04/06