内容説明
千年間国を治めてきた銅の城のマンソレイン王はあと一週間の命と告げられる。助けるにはネジマキ草が必要だが長い旅になるため、取ってくるまでの間胸がわくわくする物語を毎晩聞かせなければならない。そして城にはオオカミ、リス、ウサギなど、王のために毎晩物語を聞かせにやってくるようになり…。
著者等紹介
ビーヘル,パウル[ビーヘル,パウル][Biegel,Paul]
1925年、オランダのブッサムに生まれる。オランダを代表する児童文学作家のひとり。62年にデビューし、約五十点の作品を残す。2006年没
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。長年、オランダ語と英語の児童文学紹介に力を注ぐ
村上勉[ムラカミツトム]
1943年、兵庫県八鹿町に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょうこ
36
ステキなお話でした。一話一話大事に読みました。装丁もかわいいし内容も素晴らしいし!もう言う事ないですね。こんな本子供の頃に買ってもらったらめっちゃ大事にしただろうな。今からでも遅くはない!大事にします。2012/05/23
まみ
17
装幀を手がけられた名久井さんが好きなので手に取った。とても贅沢な造本。村上さんの挿絵も懐かしく素敵です。動物たちの語る小さな話をひとつひとつ楽しみながらも、王の容態とまじない師の道中、ひと部屋ひと部屋と案内される銅の城内にどきどきし、飽きさせない。そして一気に物語に奥行きが出るラスト。とてもすてきなお話でした。子供に読ませたい。2012/07/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
読メを読んで。「えっ?300ページ(以上)あったの?」という位惹きこまれて一気読みしました。なんでこんなに動物が集まるんだろう?その動物たちの愛おしさ。ラストでピーンと芯が通る!冒険もの?の爽快なラストでした。これは子どもたちに是非読んでもらいたいなぁ。2019/01/17
ぱせり
14
王の命を繋ぎとめるという幻のネジマキ草は間に合うのか、まじない師の冒険の旅の行方、夜ごと語られる入れ子の物語、王を見守る動物たちの輪、そして、王国の歴史・・・その外には大きな、太古から未来まで変わることなく広がる海がある。壮大で、ささやかで、温かい物語でした。 2012/06/10
星野
12
図書館にて。これは良い!!村上勉さんの装丁に惹かれて手にとってみたのですが、物語も村上さんの世界観にしっくりくる、極上の一冊でした。動物たちが王様を救うために物語るあいだ、もうひとつの物語が進行されていくのが面白かった。オランダの有名な児童文学らしい。ノーマークだった!またひとつ、良い出逢いをした。^^2012/04/18
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- 和書
- 定本柄谷行人文学論集