内容説明
子どもたちはお父さんのラッパ(ほら)ばなしが大好き。晩ごはんのあと、きまってお父さんに「ねえ、うんと大きいラッパ吹いてみて。」とさいそくします。するとお父さんは、「なにが、ラッパなもんか、ほんともほんと、お父さんが…。」さて、今日はどんなにゆかいな冒険話が聞けるかな?小学校中級以上。
著者等紹介
瀬田貞二[セタテイジ]
1916年、東京に生まれる。東京帝国大学(現在の東京大学)で国文学を専攻。児童文学の翻訳、創作、評論や、「児童百科事典」(平凡社)の企画・編集などに精力的にとりくみ、日本の児童文学界に多大な功績をのこした
堀内誠一[ホリウチセイイチ]
1932年、東京に生まれる。グラフィックデザイナーとしてカメラ雑誌、ファッション雑誌などの編集美術を多く手がけ、イラストレーターとしても絵本その他の児童書に活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
19
お父さんが語るラッパ(ほら)話。お父さん、世界中あらゆるところに行き、さまざまな仕事をし、面白い経験をたくさんしているようです。どれも愉快な冒険譚。こんな楽しいほら話なら大歓迎。お父さんの話を聞かせてもらえる幸せな時間。どれもほのぼの、挿絵もたっぷり、14のお話。自分で読むなら中学年からかと思いますが、毎日少しずつ読み聞かせにもいい。2021/04/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。ラッパとは、楽器ではなくてほらって意味。お父さんのほらばなしということです。『 富士山の鳥よせ / ミスタ・レッドクロス / ふりこ一発 / ビーバーの谷 / パンパのラッパ / きじの花たば / 名前をかえた山 / 指輪をもらった時計像 / アフリカのたいこ / バグダッドのおおどろぼう / インドの夢うらない / 大きい石と大きいとかげ / プアプアのくじら舟 / 海賊たいじ 』2019/11/06
まい
8
「2人では寝れない。一緒に寝て」という小3小4の子どもたちに一話ずつ読み聞かせ。子どもたちはお父さんのホラばなし(ラッパばなし)が大好き。ゆかいな冒険話。瀬田貞二さん作。自分も読みながら、笑えた。いつも通り息子は寝落ち。娘は、「ここにも鳥がたくさん来たらいいのに。私も絵を見せて」と話に引き込まれてた。堀内誠一さんの絵、なんだか良いな〜2015/10/02
みっちぃ
7
短編が14作入っているんだけど、お父さんがその昔、世界を股にかけて活躍した……というほら話集なんだな。でも、この中の第1話目「富士山の鳥よせ」は、小学校の時の教科書で読んだぞ。ほら話だったのか…と30年以上ぶりに驚愕の事実。2018/03/25
ヒラP@ehon.gohon
6
読み聞かせというよりも、父親の子どもとの関わり方としてとても参考になる本です。 ラッパ話は、子どもたちが楽しみにしているお父さんのお話。 ホラだとわかっているから、嘘ではありません。 しかも子どもたちが楽しみにしています。 素晴らしい父親のあり方の見本です。 トンデモ話の続出ですが、世界各地を渡り歩いたようにして次々に出されるホラ話は、実はお父さんの知識、教養に裏付けられています。 この本は創作ですが、父親のあり方については立派な教科書だと思いました。2010/04/18
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- 和書
- 口腔外科学 (第4版)