内容説明
インドネシアのジャワ島では、水牛の皮で作られた色あざやかな人形をつかい、影絵芝居・ワヤンが演じられます。中でも子どもたちに人気の物語が、この「スマントリとスコスロノ」。みごとな語りと迫力満点の絵により、さあ、はじまりはじまり。小学3年生以上から。
著者等紹介
乾千恵[イヌイチエ]
1970年大阪に生まれる。小学生の時から書に親しむ。日本各地の図書館、お寺、学校、美術館、野外などで書展。その会場で詩や民話、童話などを語っていたころ、インドネシアでワヤン(影絵芝居)に出会い、語りの持つ力に衝撃を受ける。以来、ワヤンの世界に心をとらえられ、強く惹かれ続けてきた
早川純子[ハヤカワジュンコ]
1970年東京に生まれる。多摩美術大学で版画を学ぶ。その後版画を作りながら、絵本や挿画を描く
松本亮[マツモトリョウ]
和歌山県に生まれる。熊野・那智勝浦町で育つ。若い日に詩作をおぼえ、なぜか大阪の大学でフランス語をまなび、やがてジャワのワヤン(影絵芝居)を知る。現地で超一流のダラン(人形つかい)の知遇を得て、70年以降、おびただしいダランの徹夜ワヤンの上演をジャワ全土に追いかけ、その情感や気迫を浴びるように観る。ワヤン翻訳作品の紹介、上演につとめ、ここ数年は特に創作ワヤンの上演も多く、ジャワからの招聘上演にも力を入れている。日本ワヤン協会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
インドネシア・ジャワ島の文化を愛している人なら絶対に気に入るはずです。素晴らしい本でした。最初は「絵が気持ち悪い」と言っていたオタマさんも、お話が進むうちに夢中になっていました。2019/06/09
ヒラP@ehon.gohon
31
インドネシアの神話物語です。 日本神話とは異なるものですが、どうして神々はいがみ合い、様々な画策の上に成り立つのでしょうか。 アクの強い版画絵で演じられるふたごの兄弟の物語は、ちょっと物悲しくもありました。2021/09/08
マツユキ
14
インドネシアのジャワ島の影絵芝居を絵本に。神様の生まれ変わりの王様と后、何をやっているんだ。兄を陰から助ける弟、最後は幸せになると思ったのに。色々納得は行かないんですが、迫力ある絵とストーリーで面白かったです。2023/07/04
遠い日
14
インドネシア、ジャワ島の影絵芝居、ワヤンの人気物語。スマントリとスコスロノの双子の運命は、魂でつながっていた。見た目で切り捨てられた弟の清らかな心根を、踏みにじり、命まで奪った兄のスマントリ。自らの運命の行く先を知らず行った過ち。きっと二人は召されて初めて、双子である喜びを思う存分味わったことだろう。2018/04/11
いっちゃん
13
バリ島でみた影絵と同じような絵が印象的。神々の話って、ギリシアも、日本も面白かったけど、インドネシアも面白かった!2017/03/31




