内容説明
とおいむかし、厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねたクマたちは、すみかの暗い洞穴から出て、山をおりることにした。行く手に待ち受けるのは、残忍な大公に、ばけ猫、人食い鬼。ゆうれいもいれば、魔法使いもいる。さてはてクマたちの運命やいかに。おもしろく、やがて悲しい、クマ王国の物語。小学校中級以上。
著者等紹介
ブッツァーティ,ディーノ[ブッツァーティ,ディーノ][Buzzati,Dino]
1906年、北イタリア、ベッルーノの図書館や礼拝堂を備えた荘園に生まれた。父親の仕事の関係で一家がミラノに移住した後も、幼年時代のブッツァーティはほとんどをこの本邸で過ごした。ミラノ大学卒業後、「コッリエーレ・デッラ・セーラ」新聞の記者として活躍。『山男バルナボ』で作家デビュー、『タタール人の砂漠』でイタリアのカフカと賞賛された。1972年没
天沢退二郎[アマザワタイジロウ]
1936年東京生まれ。東京大学仏文科卒。詩人、評論家、宮沢賢治研究家、作家
増山暁子[マスヤマキョウコ]
イタリアの民話、伝説、中世文学研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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