感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
312
文の乾栄里子さんも、絵の西村敏雄さんも、ともにテキスタイルのデザイナー出身の絵本作家。お話は床屋のバルバルさんのところにライオンやワニなど様々な動物たちがやってくるというもの。人動一体の床屋さんなのだ。絵は水彩絵の具を濃く塗ったもの(?)かと思われる。背景を含めた絵の感じは日本的ではなく西欧っぽいもの。ほのぼの系の微笑ましい絵本。なお、バルバルさんのお店の看板に「どうぶつの」と書き加えたのは、どうやらおさるくんだった模様。2024/05/31
匠
131
大好きな西村敏雄さんの絵なので、もうそれだけで飾っておきたいくらいなんだけど、お話のほうも楽しかった。床屋さんを営むバルバルさんの「ある日」を描いたもので、ライオンやワニ、羊がやってくる床屋ってどういうこと?って思いながら読んでいたら、ちゃんとオチがついてて納得。そしてお客のどんな注文にもしっかりプロ意識を持って応えるバルバルさんがいい♪2014/08/14
masa@レビューお休み中
131
バルバルさんは床屋さんです。どこにでもある普通の床屋さんです。ところが、この日に限っては普通ではなかったのです。なぜだか、動物のお客さんばかりがやってくるのです。はじめはライオンが来て、髪を切ってほしいと言います。そして、その後もワニやヒツジなどの動物が次から次へとやってくるのです。戸惑うバルバルさん。でも、一匹、また一匹と対応していくうちに動物のお客さんへの対応も慣れていきます。そして、奇妙な一日が終わってみると…。まさか、そんなオチがあるだなんて思っていなかったので、最後にくすりと笑ってしまいました。2014/05/05
おくちゃん👶柳緑花紅
101
読友さんからのいただき絵本。ワニさんのかつらに大爆笑の5歳、そして夜には2歳の妹に読んであげるのですが、いつもワニさんのところで笑いすぎて進まない。2歳「バルバルさんすごい!」大きくなったらバルバルさんになりたいそうです(笑)2020/09/01
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
69
町のはずれにある青い屋根の小さな床屋さんがバルバルさんのお店。まずまず賑わっているようです。ところがある朝、開店準備をしていると、最初に入ってきたのはなんとライオン。「たてがみがこんがらがって困ってるんだ」と訴えられ、内心驚きながらもプロとして仕事を果たします。その後も変わったお客が続々とご来店。とても不思議な経験をすることになりました。西村敏雄さんの描くキャラクターの表情が柔らかで、癒されます。物語を手がけた乾栄里子さんはテキスタイルデザイナーで、絵本の仕事は本書が初めてとのこと。2008年1月初版。2014/12/01




