内容説明
赤ちゃんが生まれて、お母さんは忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。「“ちょっとだけ”でいいからだっこして」とお母さんにお願いしてみると、お母さんにはなっちゃんの大切なお願いがちゃんとわかりました。「いっぱいだっこしたいんですけど、いいですか?」とお母さんはなっちゃんのことを、いっぱいだっこしてくれたのです。お姉さんになったことで感じる切なさ、そしてそれを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いています。
著者等紹介
瀧村有子[タキムラユウコ]
1968年、千葉県に生まれる。三児の母。子育てをしながら、日々のできごとなどをもとに絵本を作り、家庭の中で楽しんでいる。千葉県在住
鈴木永子[スズキナガコ]
1953年、秋田県に生まれる。広告デザインの仕事の後、現在はフリーのイラストレーター。茨城県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
187
おかあさんはいつも大忙し。ママと一緒にいたいけれど。最近は近くにいることしかできないの。だから今までパパやママにやってもらったことを真似してみるの。…はじめは何でも上手くいかないけれど、ちょっとだけできて、ちょっとずつできて、いつの間にかできて、どんどん成長していって、おかあさんが気づいた頃には、なっちゃんは沢山のことができるようになっていました。表情豊かで柔らかなタッチの絵が優しく、家族の幸せを描いています。ママ、眠くなっちゃった。ちょっとだけ抱っこしてほしい…。おかあさんは、ずっと抱っこしていました。2021/04/25
らったった
127
ほぉ〜(^^)これはしてやられました(-_-;)自分で少しでも頑張ろうとすると気持ちが、とても伝わってきました。スゴく良かった(*^^*)2014/04/27
masa@レビューお休み中
119
ふふっ。なっちゃんのちょっとだけが、かわいくて、思わず笑みがこぼれてしまいます。ママが赤ちゃんのお世話に忙しいので、なっちゃんは、ひとりで頑張るのです。そして、ちょっとだけいろんなことに挑戦してみます。その挑戦している姿がかわいいんですよね。なっちゃん、頑張れって応援したくなってしまうんです。牛乳をひとりで入れたり、髪を結んだりする、なっちゃんの奮闘記を見てほしいな。もしかしたら、お姉ちゃんだった子は、なっちゃんと同じような体験をみんなしているのかもしれませんね。最後のお母さんとの会話もかわいいんですよ。2013/09/28
そる
102
これ、子供No.3、No.4と一緒によく読みました。おじいちゃんからのクリスマスプレゼントです。 なっちゃん、けなげなんですよね。弟がかわいいけどかわいくないような、お母さんに甘えたいけどお姉ちゃんだから1人でがんばらなきゃ、みたいな気持ちが胸がギュッとする感覚です。なっちゃんの「いいですよ!」を私が読むと子供たち大爆笑するんですよね。なぜでしょう、こんなに感情込めて読んでるというのに(笑)。
nakanaka
91
読み聞かせ。赤ちゃんが生まれお姉ちゃんになった「なっちゃん」のお話。赤ちゃんにお母さんを取られてしまい我慢を強いられるなっちゃん。弟や妹がいる人なら必ず通る道でしょう。なっちゃんが可哀想に思えたりもしますがそうやって成長していくものなのでしょう。絵本の最後はお母さんに思いっきり甘えてめでたしめでたし。まもなく3番目が産まれる我が家では次男が若干不安定になってきているのが気になりタイムリーな絵本でした。今まで以上に子供との時間を大切にせねばと感じました。良い絵本です。2015/11/30