著者等紹介
青柳健二[アオヤギケンジ]
1958年山形県河北町生まれ。82年、山形大学工学部を1年遅れて卒業。独学で写真を学び、毎年アジア各地を旅する。90年、初めての写真展『雲の南に』を東京、大阪で開催。03年から現在まで「日本とアジアの棚田」をテーマにした写真展を東京はじめ全国各地で多数開催。06年「棚田学会賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いろ
17
父(夫)と2人で稲刈り体験する9歳男児に。棚田風景写真絵本。写真集として十分楽しめる。実に美しい☆ 日本各地,後ろ1/3くらいは,世界にも散らばる棚田を紹介してある。息子が生まれる前,夫と旅したバリの棚田風景を思い出し,しばし追想にふける母(私)v 管理は並々ならぬ大変さだろうが,次世代もずっと残ってほしいと感じる。息子は,高さ10mはありそうな石垣にしがみつき草取りする農家の方に驚く。息子と見たい景色を話すうち「そう言えば海が見える棚田をまだ見た事ないな~。」行けそうな海辺の棚田もあるみたい,行きたいv2017/10/13
バニラ風味
17
著者は、全国の棚田を歩き回って写真を撮っているそうです。この絵本は、そんな写真集の一つ。山の上の棚田で、田植えをし、水の見回りをする人々の姿から始まり、棚田の水面に映る、夕やけ空、雲、霧の美しいこと!やがて、棚田は緑色のじゅうたんになって風にゆられ、ユニークなかかしたちに見守られます。秋、実りの季節。稲は刈られ、天日に干されます。冬、真っ白な棚田も、また美しいもの。海外も含め、撮影した棚田の場所も掲載。訪れてみたくなります。2015/10/01
ヒラP@ehon.gohon
10
棚田のある風景は、平地にない味わいと変化のある自然に風情というか旅情を感じるのですが、住んでいる人のとっては苦労と工夫と苦心の光景なのですね。 でも、郷土愛と助け合いがあっての稲作りを痛感します。とても美しい写真絵本です。 棚田と稲作が海外にあることにも感動しました。苦労を見せない人々の笑顔が素晴らしいと思いました。2015/06/13
遠い日
7
美しい棚田の風景は、人の手入れの賜物。まるでアートのような光景だ。四季折々の美しさに、日本の山間部の人々の思いがこめられている。小さな田だからか、土の中の養分を取られないように、畦道も石垣までも、雑草を取るという。実りの時季の風景は、黄金に光ってみごと。2015/03/17
NakaTaka
6
棚田の風景。この本の写真を眺めながら、たとえ米どころであっても、農業だけで生活していけない日本の農家のことを思う。子供の頃からおかしいと思っていたけど、何もしていない自分に腹がたつ。 2018/10/06