内容説明
だるまちゃんは青天神ちゃん、黄天神ちゃん、黒天神ちゃんに会い、3人の仕事の手伝いをすることになりました。お米を炊いて、おにぎりを作り、畑に届けます。畑で食べたおにぎりのおいしかったこと!だるまちゃんシリーズの6作目です。
著者等紹介
加古里子[カコサトシ]
1926年、福井県に生まれた。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント運動、児童文化活動に従事し、児童文化の研究・創作を続けたあと、現在は独立し、教育文化や絵本、子どものための科学の本、放送などの分野で広く活躍している。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ままこ
88
天神様が可愛らしい三兄弟キャラクターになってる。釣りをして大きな魚を引っ張る手伝いをしてくれたてんじんちゃん達。今度はだるまちゃんがてんじんちゃん達のお手伝い。軽やかな歌に合わせて作業もはかどり楽しそう♬お友だちが増えて思わぬ収穫もありニコニコ。ラストページおかあさんの話しかけをあえて一言分けてある。優しい嬉しさが伝わってくる言葉の間がいいなぁ。2019/04/18
keroppi
72
この本のだるまちゃんのお相手は、天神様一家。きちんと働いて、仲良く、礼儀正しく。そんなことを楽しく伝える絵本でした。2022/09/04
Kawai Hideki
61
娘の「だるまの絵本が読みたい」に応えて。釣りに行っただるまちゃんが、ひょんなことから天神ちゃんと仲良くなり、一緒に片付けしたり、おにぎりを作ったりするお話。他愛のないお話なのだが、そこには、菅原道真公の、①信義を重んじ礼節を守った人格、②簡素精錬な気質と温厚な態度、③逆境にあっても学問、書、詩歌を守った品性、④幼児、梅菊、鳥獣を愛した人柄、を込めたとのこと。日本社会の文化や品性が失われた点への反省と抗議の書だったのである。読者として頭が下がります。2019/02/11
chiaki
51
学問の神として崇められている天神様(菅原道真公)にあやかって、頭が良くなるようにとの願いを込めてお正月などに天神飾りを飾る地方もあるのだとか…。ということで、縁起の良さそうなこちらを♪魚釣りをきっかけに仲良しになっただるまちゃんと天神ちゃん三兄弟。ご機嫌に歌を歌いながら一緒にごはんを炊いておにぎり作って、とても楽しいひとときを過ごします。各々作るおにぎりの具の仕掛けになるほど!最後のページをめくるまで余韻を持たせる感じがたまらなく好き。2021/01/02
つくよみ
50
図書館本:つりに出かけただるまちゃん。そこで知り合ったてんじんちゃんたちのお手伝いをすることに。赤のだるまちゃんに、青、黄、黒なてんじんちゃん、仕事内容や、作るおにぎりの具がそれぞれの色に合っているのも芸が細かい。歌の調子も軽やかで、楽しく読み聴かせられる作品だと思う。2013/08/17