内容説明
16歳になった魔女のキキのもとへ、ある日ケケという12歳の女の子が転がりこんできます。やることなすことマイペースで気まぐれな彼女に、キキはふりまわされます。不安、疑い…やがてあたたかな理解。ふたりの自立していく姿、キキの新たな旅立ちがみずみずしく描かれています。小学校中級以上。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
1935年東京に生まれた。早稲田大学教育学部英語英文科を卒業、出版社に勤めたが、1960年ブラジルに出かけて2年間滞在、帰国後絵本・童話の創作をはじめた。『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で旺文社児童文学賞、『大どろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』(福音館書店)でIBBYオナーリスト・文学作品、野間児童文芸賞、小学館文学賞を受賞。1984年には路傍の石文学賞を受賞。神奈川県在住
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。上京後、SF・ファンタジーのさし絵を描きはじめ、後に児童書の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
19
魔女のしるし。 「心のなかをおみせできないのがざんねんです」 大事なことなのでまた出てきました。 キキに対して、ケケ。 キキが「むかし屋さん」からしみだらけの本をあずかる。 「おわりのとびら」 2013/04/17
やんやん
18
キキとジジ そしてもう一人の魔女のケケ。キキとジジの間に割り込むケケは キキととんぼの間にも町にも……。キキ 一人だった魔女だったのに。嫌な気持ちとその中でもキキのこれからの自信となる思い、出来事がありました。喧嘩したジジ目線のお話、コキリさんへの手紙と返信は良いなぁ。2016/03/16
horihori【レビューがたまって追っつかない】
13
キキがコリコの町に住むようになって4回目の春。ケケという風変わりな女の子が転がりこんできたことで、キキの暮らしは一変する。何かと怪しい様子を見せるケケに、キキの心は不安や疑いでいっぱいになっていく。2019/03/06
さっきぃ
10
突然現れたケケという生意気な少女。キキの居場所をどんどん奪って行くような嫌な感じ。ケケが生意気すぎてキキと一緒にイライラ。最後は少し涙がにじんだ。キキはどんどん成長していて、ようやく恋心を自覚。次はとんぼさんとの恋のお話になるのかな。楽しみ。2018/06/22
まい
9
図書館本。ケケという不思議な女の子登場。ケケのおかげで、キキは自分の居場所がなくなるような、みんなケケに取られちゃうような複雑な気持ちに。キキ苦悩の巻でした。最後にケケの正体がわかり、キキもまた一回り成長したのでした。2017/02/08