著者等紹介
佐藤英治[サトウエイジ]
1963年、愛知県生まれ。大学在学中から東アフリカのサバンナや、北米大陸のツンドラ・タイガ・山岳・砂漠などでキャンプをしながら野生動物を撮影。日本では、渡り蝶として知られるアサギマダラの撮影に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アナクマ
31
なぜこんなふうに進化したのか、不思議な環境改変動物(毛皮採取のために捕りまくった人間には負けるかもしれない)◉賛否両論。賛:大きな池を作り、さまざまな動物たちに住処を提供する。否:公園の木を齧り、排水口を詰まらせる。◉斜面を登るビーバー。体長の何倍もの枝を運ぶ。連結ソーセージのような齧り残し。前歯の裏側で唇が閉じる。冬の食糧は水中に貯蔵。◉「葉っぱを食べおわると、前足を手のように使って、細い枝を食べはじめました。カリ、カリ、カリ。お漬け物を食べるような音がします」見守る目線が優しい。00年/07年刊行。2021/08/13
たまきら
26
コロラドでオタマがどうしても見たかったのに見られなかった動物。それがビーバーです。そしたら「ずっとビーバーを撮影したいのに出てこないのであきらめてぼ~っとしてたら、目の前に来た」という話が出てきてオタマと目が点に。「会いたい会いたいがいけなかったんだなあ~!」と反省。次回はなるべく無心になろう、と二人で話し合いました。2016/09/09
遠い日
20
なんとなくイメージでしか捉えていなかったビーバー。その生態のおもしろさ、確かな仕事ぶりや几帳面な性格を知って驚きを禁じ得ない。ひとつの巣をだいじにだいじに手入れして、何代にもわたって使い続けるということは、自然のいろいろなアクシデントにも耐えうるほどの大した巣であるということ。また、佐藤さんがビーバーたちとゆったりとした関係を結んで撮った写真がすばらしい。愛らしく賢く、強いビーバーの魅力に迫る本。2015/06/04
shiho♪
19
高図書本。ビーバー知らない小4次男と読む。私が小学生の時、国語の説明文でビーバーの巣作りについて学んだけど、光村国語には掲載されてなかったですね。 巣を作るのに森の小枝をガリガリして運んでくるのかと思ってたら、ポプラなど結構な木を噛みきって倒し、そして小枝を運んでいたとは驚き。 昔は狩猟されて個体が減ったビーバー。今は保護されているけど、森の木を倒したり、排水口にダムを作って被害を出したりとまだまだ冷遇する声もあるのだそう。写真や文からビーバーを愛する著者の優しさが伝わってくる。2022/01/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
アフリカの大自然で暮らすビーバーの写真絵本。2023/04/04