著者等紹介
フレンチ,サイモン[フレンチ,サイモン][French,Simon]
1957年生まれ。シドニー郊外で育つ。1987年、『All We Know』でオーストラリア児童書審議会賞を受賞。2003年、『Where in the World』でパトリシア・ライトソン児童文学賞を受賞。現在もシドニー郊外で教師をつとめる
野の水生[ノノミオ]
東京生まれ
小林万希子[コバヤシマキコ]
東京生まれ。2005年よりイラストレーターとして活動を始める。書籍装画、文芸誌の挿絵、企業広報誌の表紙画などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
24
今年も始まった書店横断フェア #はじめての海外文学 応援読書会に参加すべく手にした1冊。旅と音楽とおじいちゃんという物語との相性抜群の三要素がふんだんに取り入れられたオーストラリア発の児童文学。ページをめくれば本はいつでも、私たちをいろいろなところへ連れ出してくれるし、音楽には言葉の壁もない。そしてしばしばいろいろな葛藤を抱きがちな親子と違って、孫と祖父母はより親密な関係を築きやすいものだしね!2018/11/30
7petit
6
アリの豊かなバイオリンの音色が、彼が旅したり過ごした様々な国の景色と一緒に聞こえてくる・・・そんな物語です。音楽が作ってくれる絆に支えられて、アリは成長していくんでしょうね。大人の人にもお勧めしたいです。2014/07/04
AR読書記録
5
さすが福音館、造本が綺麗。で、お話。人生、出会いもある、別れもある。アリはかなり早いうちにそういうことに向き合わなければならなかった。でも、彼には音楽があった。通じ合うこと、わかり合うこと、そうしたことには、言葉も大事だし、でも一緒に何かすることだって、感覚的な目に見えないものを共有していくことも大事なのだ。私に、アリにとっての音楽はない、でも、できることはまだまだいろいろあるはずなのだ。と、おもわんとあかんやろなー。せっかく読んだからにはなー。2015/09/09
かぎしっぽ
5
表紙とタイトルに惹かれて手にした児童書。とても良かった。表紙のグリーンみたいな風を感じるような、その風に乗ってアリのヴァイオリンが聴こえてくるような。オーパが素敵。アリもとってもいい子だね。寂しかったり、悩んだりしていたアリが、自分の足で新たな旅へと歩み出す、素敵な物語でした。2015/02/05
るりこ
3
じんわりきます。じわり、じわりと染み渡ります。天賦の才。大切な思い出。記憶。哀しみを乗り越える力。2013/02/20