世界傑作童話シリーズ
ハンナ―さかさま川の水〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784834022179
  • NDC分類 K953
  • Cコード C8097

内容説明

―そのうち、東の方角からキャラバンの長い隊列がやってくるのが見えたのです。キャラバンは砂丘の間を縫うように進み、たえず見え隠れしながら、ゆっくりと近づいてきました。―ねえ、トメック、いつかまたいっしょに旅に出るって約束して。砂漠の熱い砂のような、ぱちぱちとはじけるリンゴ酒のような、ひりひりと心を焦がすファンタジー。

著者等紹介

ムルルヴァ,ジャン=クロード[ムルルヴァ,ジャンクロード][Mourlevat,Jean‐Claude]
1952年、フランス・オーヴェルニュ地方の生まれ。中学校のドイツ語教師をつとめた後、パリの演劇学校に入学し、演劇の世界へ。ピエロのひとり芝居を自作自演し、世界各地をまわった経験を持つ。90年代後半から作家として活動を始め、現在は執筆に専念。作品の多くは子どもたちの高い支持を得てフランス語圏で数々の賞を受けており、また学校や図書館での読み聞かせも熱心に展開している。現在、サンテチエンヌ在住

堀内紅子[ホリウチモミコ]
1965年、東京生まれ。74年から81年までを家族とともにパリ郊外のアントニー市ですごす。現在、東京都在住

平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年、東京生まれ。2005年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業、現在フリーのイラストレーターとして活動中。人物・植物・動物などのイラストレーションを描き、パラパラ漫画やストップモーションアニメなどに展開して、グループ展などで発表している。挿絵と装丁の仕事は『さかさま川の水』が初めて。現在、東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

57
児童書。フランス発正統派ファンタジー。さかさま川の水『トメック』(少年編)と対をなす少女編。トメック編では語られなかったハンナの旅。ハンナは勇気があり知恵があり、しかも礼儀正しく我慢強い。本人は自覚しているのかしていないのか、間違いなく[愛される少女]だ。まず父親がハンナが可愛すぎて身代持ち崩したし、砂漠の国では一度は結婚し孫までできてた(その後ちゃんとリセットして戻ってきたけど)。みにくい人の国ではお姫様に間違われるし、ベタリアンには懐かれるし。モテモテだわ。でも運命の人はトメックだったって素敵過ぎる。2018/11/09

とよぽん

26
さかさま川の水〈2〉で、〈1〉の「トメック」と対を為す物語、というか、この2冊は2冊で1冊の物語だった。そして、「ハンナ」の方はさらにグレードアップして読み手を物語の世界に引き込む。「世界傑作童話シリーズ」であるが、「小学校上級以上」とあるが、大人も皆この物語のとりこになると思う。作者も訳者も素晴らしい。挿絵もまた。とにかく魅力に満ちあふれた本。2018/12/12

mntmt

25
ハンナが愛しのトメックだけに語る冒険譚。ロマンチックです。希望に溢れている。2016/08/08

sui

22
昔から「太陽の東月の西」のように自ら立ち上がり旅立つ勇気を持った女の子のお話が好きだったので、ハンナに夢中になってしまった。優しくて、勇気があって、相手のことを思いやれる。一作目のトメックも面白かったけど、ハンナもいい!出だしから、ハンナの語りの優しさにやられました。童話だけど、何て素敵な恋愛物語なんだろう。初めて読む恋愛モノがこの2冊だったら幸せですね。・・・ということで、あと何年かしたら娘に読ませたい!出会えて良かった。隠れた名作です。砂漠の5人組、かっこよかったなー。2016/08/07

9
「トメック」と対をなす本書。トメックが恋をした少女ハンナの旅を描いた物語です。トメックとは違う道のりでクジャー川についたハンナが、どんな冒険をしてきたか気になってたので面白く読めました。前作の「トメック」同様、不思議で魅力的な舞台がいっぱいのファンタジーなんだけど、別れや老いというテーマも含んでいて、ただ優しいだけの物語ではないとこが良い。この作家さんの作品もっと読んでみたいなぁ~。2015/04/29

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