感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
94
スロバキア民話。「すみれの花を積んで来い」。まま母と姉に虐められて冬の森に出かけたマルーシカ。凍えそうなところで見かけた炎。12人のつきの精がたき火を囲んで談笑していたのでした。困り果てた少女に【3月の精】が力を貸してくれます。周囲はたちまち春の景色に……。次々に言いつけられる無茶な命令を精たちの助けで乗り切った彼女。でも、妖精は誰にでもやさしいわけじゃありません。礼儀は大切♪ 1973年8月初版。2015/09/06
とよぽん
37
丸木俊さんの絵だ、と図書館で見つけて読んだ。スロバキアの民族衣装が美しい。12の月の精霊たちが森で焚火をしている。その炎が美しく温かいはずなのだが、どうしても丸木さんの原爆の炎につながってしまう。物語自体は勧善懲悪という収まり具合だが、善人は結婚して幸せになったと・・・この結末はどうかと思った。2020/01/03
たまきら
23
何度読んでもいいなあ。おたまさんといちごでよだれ。「3がつのようにうつくしいわかもの」を想像したり。10年後に好みの男性を教えてもらう楽しみがまた一歩現実に近づいたぞ。でもオカンは自分も熟すにつれ好みが12月のおじいさまに近づいてきているのよ♡2017/05/11
milk tea
20
先日、益田ミリさんの「おとな小学生」を読んだ時に紹介されていた絵本。 気になっていたので、すぐ図書館で借りてきました。 純度100%の絵本って何年振り? 何年って単位じゃ足らない…。 継母から無理難題を押し付けられ、家から追い出されます。 雪深い森に一歩一歩進むザクザクという音や焚き火からパチパチと爆ぜる音が聞こえてきそうです。美しい民族衣装にも惹かれます。 子供も大人も楽しめる絵本。 2022/11/18
ナハチガル
17
何ページか読んで「いい絵だな~」と思ったら丸木さんでしたか。他の方も書かれているように、やはり炎の絵はちょっと気になるけど、繊細でふくよかな指先と華やかな民族衣装が見事です。裏表紙の絵もいい。繰り返しと対比と因果応報という(いい意味で)型にはまった昔話らしい昔話。ところで「やもめ」とか「ままこ」って今でも使うんですかね。そういえば子どものころ、なんで「ママ母」はあるのに「パパ父」っていう言葉はないんだろう?って真剣に考えてたなあ。A。2022/03/19