日本傑作絵本シリーズ
貝の子プチキュー

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  • サイズ A4変判/ページ数 1冊(ペ/高さ 29X31cm
  • 商品コード 9784834021431
  • NDC分類 E
  • Cコード C8795

内容説明

ゆたかな海、光り輝く星月夜…詩人・茨木のり子が残した生涯で唯一の絵本。きらめく宝石のような物語と絵画のハーモニー。

著者等紹介

茨木のり子[イバラギノリコ]
1926年、大阪に生まれる。帝国女子薬専(現・東邦大学薬学部)卒業。1950年ごろから詩作をはじめ、53年、川崎洋氏と同人詩誌「櫂」を創刊し、同誌にはその後、谷川俊太郎、大岡信、吉野弘、岸田衿子の各氏らが参加した。1955年に第一詩集『対話』(不知火社)を刊行後、現在まで数多くの著書がある。鋭い批判精神とヒューマニズムに裏打ちされたみずみずしい表現で戦後女性の生を歌い上げた日本の代表的な女性詩人。1991年に『韓国現代詩選』(花神社)で読売文学賞研究・翻訳賞を受賞、翻訳の枠を越えた仕事として評価された。2006年2月死去

山内ふじ江[ヤマウチフジエ]
1946年、栃木県に生まれる。東京芸術大学絵画科(油画)卒業。1969年、義兄にあたる木島始氏との、マザーグース『イギリスのわらべうた』(さ・え・ら書房)が絵本第一作目。また、月刊「母の友」(福音館書店)での挿絵は長期にわたって多数ある。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

119
文章が詩人の茨木のり子さんです。唯一の絵本だそうです。絵も海の色などがきれいな感じです。貝の子とカニの子の話が最後に出てくるのですが、レオポルド・ショボーの「年をとった鰐の話」を思い出してしまいました。結構面白い感じの話です。2017/12/28

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

104
詩人・茨木のり子さんが生涯で一冊だけ遺した絵本。穏やかな言葉のリズムで《いのちのバトン》が渡る瞬間が描かれています。小さな貝の子プチキューはよく泣く子。寂しくなるとエンエンエン。足が痛いとエンエンエン。でも自分の足で歩けることに気づいたプチキューは、いろんなものを見ようと探検に出かけます。海の底にあるという宝石をめざし進むうち、見つけたのは……。いのちの儚さ、生きていく厳しさが伝わってきて、心が静かになります。2006年6月初版。この年の2月に亡くなった茨木さんは、絵本の完成をみることはなかったのですね。2015/11/29

おくちゃん🌷柳緑花紅

93
大好きな茨木のり子さんが残した生涯で唯一の絵本と知って、早速読んだ。山内ふじ江さんの素晴らしく美しい絵。その中で貝の子プチキューはたくさんの海の仲間たちに出逢い、たくさんのものと出逢い、疲れた身体にエンエン泣きながら必死に岩を這い上がりやっと見つけたタツノオトシゴが教えてくれた宝石。それは降るような星月夜、くたびれたけど幸せなプチキュー。小さな尊い命のお話。全ては夜空が知っている。2015/11/30

紫綺

83
美しい海、美しい生きものたち、美しい色使い。そんな中、貝の赤ちゃんプチキューの冒険の旅は始まる。あっと驚く意外な結末が待っているとも知らずに…。2019/01/20

pino

69
何度も読み返した。物語の結末はわかっているのに、貝のプチキューと、何度も海を散歩した。美しい文章と海の絵が、ページをめくらせた。この海に生まれ、歩みはじめ、いっぱい、おしえてもらって、たくさん、きれいなものを見て、さみしくなって、いたくなって、しあわせを、かみしめて・・・くやしくて、けんかして、まけたくなくて・・・力つきて、でも、やっぱり、しあわせで・・・だれかに、泣いてもらって、ちょっぴり、わかってもらえて・・・。私もこんなふうに、生きて。ひっそりと・・・・終わりたい。2012/08/07

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