著者等紹介
佐藤忠良[サトウチュウリョウ]
1912年、宮城県に生まれる。東京美術学校彫刻科を卒業。新制作協会創立当初より会員として活躍。1954年、第一回現代日本美術展賞を受賞。1958年、まねかれて中国、朝鮮を訪問。1960年、日本人の顔の連作に対して高村光太郎賞を受けた。1981年、パリのロダン美術館で、日本人として初めての個展。東京在住
木島始[キジマハジメ]
1928~2004。京都に生まれた。東京大学英文科卒業。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
22
木島さんの草稿展示を見て、そしてご自身がそれを読んでいる録音を聞きました。何回も考え、直し、削ってできた作品だと知ると、また、ぐっと伝わってくるものがありました。木をいろいろな方向、視点から見つめています。木の部分部分から、全体へ。そして、木の先にあるもの。木の感じるもの、木を見て感じるもの。ぐんぐん伸びようとする生命力を感じます。どちらかと言うと、大人向けかと思いますが、子どもにも、文と画の表現力の豊かさに感じるものがあることと思います。2016/02/23
新田新一
20
詩人の木島始さんが文を担当し、彫刻家の佐藤忠良さんが絵を描いた絵本です。文も絵も詩的で力強く、美しくて読み手の心を包み込んで、励ましてくれます。造本上の仕掛けがあって驚いたのですが、木の持つ美しさを表現するのにぴったりだと感じました。モノクロの絵に木の芽が芽吹いて、緑色が少しずつ散りばめられていくところが、美しいです。散歩のときに、いろいろな木を見るのが好きです。平凡なものなのかもしれませんが、そこに立っているだけでほっとします。この絵本を読んで、木がますます好きになりました。2023/11/28
魚京童!
19
木。いいよね。木の上に寝っ転がって、うたた寝したい。2019/04/12
anne@灯れ松明の火
17
『大きなかぶ』の絵を担当した彫刻家・佐藤忠良さんの絵が見る者を引き込む。リアルで精緻な絵は本当に見事。木が大好きな相棒に今度教えてあげたい! 最後の仕掛け部分は、読み聞かせでも効果がありそう。いつか読んでみたい。(佐藤さんのご冥福をお祈りいたします)2011/09/15
雨巫女。@新潮部
15
《図書館》木の絵の迫力に圧倒される。生き生きしていて、画家ではなく、彫刻家であることに、驚き!!2012/03/30