内容説明
だれかの描いた絵の前で耳をすましたことはありますか。雨がふる音。風がわたる音。水がゆれる音。カラスのつぶやき。いろんな音、いろんな声が聞こえてきます。日本画から印象派絵画まで、さまざまな絵画とむきあって、のびやかなリズムを楽しむ絵本。読んであげるなら4歳から、自分で読むなら小学校初級から。
著者等紹介
長谷川摂子[ハセガワセツコ]
絵本、童話作家。1944年、島根県平田市生まれ。東京外語大学でフランス科を専攻。東京大学大学院哲学科を中退後、保育士として6年勤務。現在は「赤門こども文庫」「おはなしくらぶ」をひらいて、子どもたちと絵本や詩、わらべうたを楽しんでいる。読み物に『人形の旅立ち』(福音館書店刊/第19回坪田譲治文学賞ほか受賞)がある。埼玉県在住
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感想・レビュー
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keroppi
33
図書館にて。伊藤若冲をはじめとする作家たちの絵を12月順に並べ、そこから聞こえる音と声を聞く。表紙はピカソです‼︎ こんな風に絵に触れるのもいいね。2017/09/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
日本や欧米の風景名画を四季に合わせて紹介している絵本。12か月を追いながら、それぞれの絵から聞こえる音を長谷川摂子さんが文章化している。その添えられた分が独創的でステキです。2020/01/10
遠い日
11
絵はもちろんすばらしい。そして、絵にもまして、一枚の絵を読み解き感じる長谷川摂子さんのことばがすばらしい。季節をぐるりとひと回り。12か月分の季節を絵を眺めながら、巡っていく。日々に紛れ、省みる余裕のない日常のなかにも、こんなに美しいものがあるのだと気づかせてくれる。2015/04/25
魚京童!
10
落合朗風いいね!2017/01/09
ガミ
9
有名な絵画と合わせて、その様子や音を文字で表した絵本です。子供たちが絵画に身近に触れるには、良い本です。文字で表された擬音は、音に合わせて文字の形が変わるのも楽しみの1つです。その表現の仕方は、NHKの「にほんごであそぼ」を思い出します。最後には、12以上ある絵画の解説が書かれています。表紙も意外な人物が描いてますよ!2015/07/24