内容説明
世界には、フォークとナイフを使ったり、おはしとスプーンで食べたり、さまざまな食べ方があります。なぜ、いろいろな食べ方があるのでしょうか。その理由をたしかめてみましょう!
著者等紹介
森枝卓士[モリエダタカシ]
1955年、熊本県に生まれる。高校生の頃、アメリカ人写真家ユージン・スミスと出会い、写真家を志す。国際基督教大学で文化人類学を学び、以後、アジアをはじめ、世界各地を歩き、写真、文章を新聞、雑誌に発表。札幌大学などで食文化論を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
34
冒頭、床に座って(胡座をかいたり立膝したり)、皿の食べ物を手でつまみ上げて食事する子どもたち。「おぎょうぎ、わるくなんかないよ。だって…」「ほら、みんな、手で食べている」世界には色んな食事作法がある。お米の性質が違うから。肉のかたまりにはナイフが必要だし、道具も歴史もいろいろだ。◉手で食べるのは「おくれているってこと」ではないし、インドのミラ先生みたいに指先だけ使って上手に食べるのは難易度高し。「そのどれもが人間の文化」であることを理解させ「さあ、手で食べてみよう」と実践にいざなう作者の姿勢が清々しい。2022/02/05
ちえ
34
家にあるのは月刊誌◆日本はお箸の国だけど、世界には色々な食べ方があって、食べる道具も様々。何で手で食べるの?他にはどんなもので食べてるの?次々疑問が膨らんでいく。写真と言葉で、歴史や文化のなかでそれぞれの国が工夫してきたものなんだってわかるよね😃国によって違うお箸のあれこれ、ナイフやスプーンの種類も見事‼昔使った給食の先割れスプーンは実はメロンスプーンなんだって😊給食に🍈が出たことなんて無かったけどね😁最後のマレー式卵カレーの作り方とご飯の炊き方、やってみたくなるなぁ👳2019/06/15
gtn
29
インディカ米はパサパサなので箸でつまめない。インドや東南アジアの人が手で食べることには必然性がある。これに限らず、狭い価値観で、他の風習・文化を非難するのは、乱暴かつ愚か。話を戻して、日本でも親子丼等を匙で食べる人が増えてきた。いや、今やこちらの方が多数派か。しかし、私は箸で食うことに拘りたい。2023/02/02
mntmt
23
食べる作法…国によって違う。興味深い。実験的なアプローチがおもしろい。2016/05/08
ヒラP@ehon.gohon
22
食事の仕方やお行儀について、目からうろこ状態の本です。 国によっては日本のマナーの正反対を行っているところもあるのでした。 それは文化の違いだけではく、食材や料理法の違いにも影響されていることを再確認しました。 頭ごなしに、行儀を押しつけて、世界を知らない大人たちのなんと多いことか…。 最近ハマっている「チコちゃんにしかられる」風な、展開になってしまいました。2018/05/30