内容説明
美術品の贋作にカルト宗教がからみ、タンタンは宿敵と対決して絶体絶命に。どうなるタンタン?エルジェが亡くなる数ヵ月前まで手がけていた未完の物語のスケッチに、シナリオのようにまとめた文章をつけた、シリーズ最後の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toshi
17
読み友さんのお薦めで、その存在を知った未完の「タンタン」。タンタンシリーズは子供の頃から大好きで、自分の息子たちも大ファンだった。絵画の贋作と新興宗教の教祖を巡る怪しい関係。タンタンの冒険オールスターキャストの作品は、完成していたらどんな展開になっていたのだろうとワクワクさせてくれる。ハドック船長の変貌ぶりも見たかったなw2022/05/05
なおなお
9
エルジェが未完のままこの世に去ったため、下書きのまま出版された。タンタンシリーズにハマっている8歳娘は「これが最後なんて悲しい」と泣いてしまった。 下書きだが生き生きとした線の書き方で引き込まれる。2021/11/12
ととろ
7
未完の遺作。作者がどのようにしてタンタンの物語を紡ぎだしているのかが分かり、興味深かった。タンタンタイムズの、訳者の川口恵子さんの”バーロー岬”の解説も面白かった。タンタンの物語の面白さもさることながら、このシリーズの素晴らしさはこの訳者さんの力によるものも大きいと思う。最近タンタンシリーズを読みだして、あまりの面白さに一気にハマってしまったので、もう新しい作品に出会えないのは残念だけど、タンタンはきっとみんなの心の中で、永遠に不滅です!2012/06/29
kumo
2
タンタンシリーズの最終作品。未完なので、下書きがほとんどであり、もちろん色などついているはずもない(一部の部分を除いて)。しかし逆にこの作品に他の作品と違う特質な魅力、もとい神秘性をもたせている。 今回のテーマは芸術。それと新興宗教。教祖のモデルは実際当時アメリカで存在していたニセ絵画売りの詐欺師らしいです。相変わらず流行と時勢にしっかりスポットを当てたコミックだと思いました。 そして、最後までスノーウィはやはり忠実な犬であった。2017/01/18
えろこ
2
過去のキャラクターが勢ぞろいしたり、今までにないくらい追い詰められていくという展開からして、シリーズの集大成といえる作品となったであろうことは間違いないでしょう。それ故、とても惜しいですね。2016/07/04