内容説明
ある日、税金を払わずに、ろうやにとじこめられたヘンリーは、ろうやのかべに絵を描きました。小鳥、木、川、山へつづく小道。ヘンリーは、川をさかのぼり、森をぬって山の頂上をめざします。そして、そこでひとりの旅びとに出会いました…。山登りの大好きなクマのヘンリーがくりひろげる、ゆかいでふしぎな旅。4才から。
著者等紹介
ジョンソン,D.B.[ジョンソン,D.B.][Johnson,D.B.]
1944年に生まれ、「ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー」、「ロサンゼルス・タイムズ」などで活躍するイラストレーター。妻とニューハンプシャーに住んでいる。学生時代にヘンリー・デイビッド・ソローの『ウォールデン―森の生活―』を読み、自然を見る目と政治を見る目がみごとに結びつけられたソローの思想に共鳴する。以来、ソローの考えを発想の源泉とし、ソローの生き方を模範にアーティストとして活動をつづけている
今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年、東京に生まれ、現在は山梨と岩手の山林に小屋を建て、渓流を眺め、植物の手入れをしながら、森でくらす小哺乳類の生き方の謎の研究をつづけている。著書に『シートン』(福音館書店刊・第52回小学館児童出版文化賞受賞)など多数ある
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
『ウォールデン 森の生活』を書いたヘンリー・D. ソローが主人公(クマですが)。シリーズ3冊で一番驚いた1冊。環境問題など想定していたら、まさかのオチ!大人だからこそ気づけるメッセージ性です。2024/07/26
まいちょろ
0
子供向けの絵本かと思ったが、 自由とは何か、 制圧に反対するとは何か、 を考える本で驚いた。 図書館でふと手に取った(山登り、という題と絵に惹かれ、4歳向けに適度な文の量だったから)だけなのに。 ヘンリーの行動がマハトマガンジーなどの原動力になったというから、絵本の力を感じる一冊。2015/05/28
遠い日
0
080217【読書ノート/ひとことメモ】ヘンリー・ディビッド・ソロー。「市民の不服従」。2008/02/17