シートン―子どもに愛されたナチュラリスト

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  • サイズ A5判/ページ数 367p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784834018530
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8023

出版社内容情報

『動物記』で知られるシートンは、ナチュラリスト、画家、作家として傑出した人です。この本では、自身が描いた200点の絵を収録し、シートンのたぐいまれな生涯を紹介します。

<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から

内容説明

シートンのすべてを、克明な文章と彼自身の200点の絵、時代を伝える図版50点で紹介します。ナチュラリスト、作家、画家―シートンのはじめての評伝。

目次

第1章 わがなつかしきリンゼーの森(シートンをかたちづくったもの;小さなナチュラリスト ほか)
第2章 画家から作家へ(はじめての自由;イギリスでアメリカを知る ほか)
第3章 旅するナチュラリスト(野生動物の美しさを描くには;マイブリッジのウマの分解写真 ほか)
第4章 シートンのウッドクラフト運動(ニューヨークの仕事場;動物の世界の楽しさを伝える ほか)
第5章 いまに生きるシートン(動物物語の反響;バローズの批判からえたもの ほか)

著者等紹介

今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年、東京に生まれる。東京農工大学獣医学科卒業、長岡市立科学博物館学芸員、国際基督教大学自然科学科助手などを経て、現在、山梨県の都留文科大学文学部社会学科教授(環境生態論、博物館学担当)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

80
『ロボ』を読んでシートンの考え方に疑問を感じ、読んでみた。ロボの死にひどく衝撃を受け、のちにシートンは猟銃を手放したと知り、シートンへの見方がかなり変わった。アウトサイダー的な生き方を好んだシートンは、同じようにナチュラリストと呼ばれるような人たちからもかなり誤解されたりしていたらしい。作者は、日本のシートン作品の訳者でさえシートンを誤解し、その誤解のまま解説していることを危惧して、この評伝を描いたという。子ども向けの本だが、ナチュラリストとしてのシートンの生きざまはむしろ大人が読むべきかも。2019/01/29

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

13
伝記。シートンは幼いころから自然を愛し動物たちを観察してナチュラリストへの道を歩みます。英国からカナダへ移住後は、北アメリカの動物の調査・観察を続けその精密画は高評価でした。西部開拓という時代、変わりゆく自然環境に適応し生き残った動物たちと出会い、正確な記録の元動物記は書かれました。百年以上前の作品が、今なお読まれています。【第52回 小学館児童出版文化賞】2020/01/13

トムトム

5
シートンさんは優しい人。絵が上手。奥様を大切にしている。ボーイスカウトを始めた人。奥様に「ご飯よ」と言われてオオカミ流に「ワオーン!(お腹空いたー!)」と答える人。知らないことがたくさんあった。新大陸アメリカ。開拓者はバッファローが作った道を使い、のちのちそこに鉄道が走る。野生動物たちが日常的に使っていた道が、一番効率の良い道。シートンさん、ピンピンコロリ♪2019/07/24

かえる

3
子供の頃、夢中になって読んだ「シートン動物記」。その作者シートンが、実は画家でもあり、自分で挿絵も描いていたとは知りませんでした。狼王ロボとの運命の出会い、ロボを殺したことを深く後悔し物語に綴ったことで注目された経緯、それから野生動物や自然保護活動に人生を捧げたシートンの思いに触れ、人と自然と動物の素晴らしい関係を教えてくれる一冊です。図版も豊富で、文章も愛情いっぱいです。シートンの動物画はどれも生命感に溢れていてため息が出るほど。この本をキッカケにシートンの画集を海外から取り寄せてしまいました。2011/10/12

志村真幸

1
 著者は動物学者。『シートン動物記』の翻訳でも知られる。  本書はシートンの生涯を追った伝記で、高校生以上向けくらいのレベルだろう。  幼少期から死までを時系列順に追っている。伝記であり、作品についてはあまり踏みこんでいない。シートンの生涯を時代背景とからませながら語っており、動物の絶滅、自然破壊といったものが進むなかで、その文学がいかに存在感をもっていたかが伝わってくる。  ただ、資料にしたのであろう原典をうまく咀嚼できていないと思われる箇所や基本的な人名のミスが目立つ。  シートンを賛美しすぎな気も。2022/12/24

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