出版社内容情報
シルバー・レイクに移り住んだローラは、失明した姉のメアリイを助け、かあさんの片腕として一家を支えます。(S-13)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
とうさんが鉄道敷設の仕事を得て、ローラの一家はサウス・ダコタ州へ移り、工夫たちの去っただれもいないシルバー・レイクでひと冬をすごします。失明した姉のメアリイを助け、いそがしいかあさんの片腕として一家をささえていくローラの、一歩おとなに近づいた少女の日々が物語られます。小学校中級以上。
著者等紹介
ワイルダー,ローラ・インガルス[ワイルダー,ローラインガルス][Wilder,Laura Ingalls]
1867年、ウィスコンシン州に生まれ、少女時代を家族とともにきびしい開拓生活のなかでおくる。60歳をすぎてから、幼いころの思い出をもとに『大きな森の小さな家』『大草原の小さな家』など、自伝的な物語を書きつづけた。1957年没
恩地三保子[オンチミオコ]
1917年、東京生まれ。50年代から、ミステリーと児童文学を中心に翻訳をはじめる。1984年没
ウィリアムズ,ガース[ウィリアムズ,ガース][Williams,Garth]
1912年、ニューヨークに生まれ、イギリスで美術を学ぶ。41年にアメリカにもどり、「ミス・ビアンカ」のシリーズなど、たくさんの童話や絵本の絵をてがける。1996年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
46
やっと落ち着いたと思ったのに、また引っ越し。町の近くで定住したい母とメアリイ。どこまでも未知の人の少ない土地へ移って行きたい父とローラ。これだけ好みの生活基盤が違うとローラも母も大変。そして引っ越し貧乏という言葉を思い出しました。ここまで計画性がないと、4人の子を育てる元教師の母に同情します。一家で猩紅熱にかかり、メアリイが失明。生活を整える気力も無くなっていたのも分かります。この本は読む人の立ち位置で受け取り方もだいぶ違うでしょう。私は定住派なので、母やメアリイが落ち着ける事をまず願いつつ読んでました。2016/12/22
縄文会議
16
ローラ13歳、父さんの仕事のためにプラム・クリークを出て鉄道敷設現場であるシルバー・レイクに移り住む。大草原再び。冬、大草原で周りに誰もいない中、食料のたっぷりある家に仮住まいして過ごす場面良かった。西部への移住ラッシュなど当時の様子が伺える。猩紅熱でメアリィの目が見えなくなった後から物語が始まってるのに驚いた。家族の大事件だと思うけれどその場面は書かない。父さんはいつも明るく強く、子どもに絶望的な様子は見せないのだけど、そうあるために書く場面も選んでいるのかも。2022/09/19
あや
16
大草原の小さな家シリーズ第4作。ローラは10代になり、メアリーは失明する。一家はダコタ州に移住。また生活を一から始めなければならない。西部開拓時代の生活の厳しさと文化を伝える不朽の名作。2020/03/19
シルク
10
読むのがしんどい巻だ。ローラが不憫でならん(´・ω・`)未来を押し付けられ、いきいきとした活発さは咎められ、抑圧の日々。ローラの母さんって毒親ジャネ?なんて思ったり。「優しくて綺麗な母さん」って仮面で分かりにくくなっているけど、この母相当の食わせもの(?)だぜ。ひたむきに動くローラを労働力としてかっているし、さんざ活用し頼りにしているが、それはそれ、母さんは愛情という面に関してはローラに対しては希薄な気がするんだがな。抑圧されて窮屈そうなローラの姿を追っている2015/08/03
葉子
9
インガルス一家の物語四冊め。メアリーの目が熱病で見えなくなり、末の妹グレイスも生まれたところから始まる。この時代の人たちは本当に強い、そして気高くて美しい。メアリーも泣き言一つ言わず、手探りでキルトを縫えるようにまでなる。今までは赤ちゃんで守られるだけだったキャリーも今では家族の一員として立派な働き手になってることに感心する。ローラの子供でいたい気持ちと、もう大人のように振る舞わなくてはという気持ちの葛藤が成長を見守ってきたこちらとしてはグッとくる。2023/10/05
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