出版社内容情報
「大きな森」をあとにして、インガルス一家は新しい土地を求め、インディアン・テリトリイへ幌馬車で旅立つ。(S-6)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
「大きな森」の家をあとにして、インガルス一家は、広々とした大草原での新しい土地をもとめ、インディアン・テリトリイへ幌馬車で旅だちます。いくつもの州を通りぬけ、ようやくたどりついた大草原に、とうさんとかあさんは力をあわせて家を作っていきます。ローラ六歳から七歳までの一年間の物語。小学校中級以上。
著者等紹介
ワイルダー,ローラ・インガルス[ワイルダー,ローラインガルス][Wilder,Laura Ingalls]
1867年、ウィスコンシン州に生まれ、少女時代を家族ともにきびしい開拓生活のなかでおくる。60歳をすぎてから、幼いころの思い出をもとに『大きな森の小さな家』『大草原の小さな家』など、自伝的な物語を書きつづけた。1957年没
ウィリアムズ,ガース[ウィリアムズ,ガース][Williams,Garth]
1912年、ニューヨークに生まれ、イギリスで美術を学ぶ。41年にアメリカにもどり、「ミス・ビアンカ」のシリーズなど、たくさんの童話や絵本の絵をてがける。1996年没
恩地三保子[オンチミオコ]
1917年、東京生まれ。50年代から、ミステリーと児童文学を中心に翻訳をはじめる。1984年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
66
胸ワクワクする大自然との共存の開拓民の物語の2巻目と楽しみに読み出したら、考えさせられる物語でした。人が増えたからといって、親族からも離れて未開の地は行く一家。あわや一家全滅の場面もあり、犬のジャックが行方不明の時には大泣き。過酷ともいえる生活の中でも潤いを大事にして、きちんとした生活を整えるキャサリンに敬服。そのキャロラインがインディアンの事を子どもに悪く言うのに驚かされました。このあたりから、辛い読書になりました。子どもは何も知らない、悪くないけど、ローラがインディアンの赤ちゃんを欲しがるのに驚愕。2016/12/21
はる
52
大きな森の家を離れて大草原で暮らし始めた家族。インディアンが突然現れたり、家族全員が病に倒れたりして、ハラハラする出来事の連続。前作ではほのぼのと楽しい雰囲気だったのに、今作では常に緊張感があってピリピリした感じ。それでも素朴な生活や愛らしい野生の動物たちの描写は素晴らしく、羨ましい。一年間暮らした後の結末は意外なものだったけれど、前向きな家族の逞しさにホッとする。2016/12/06
sui
34
子供の頃何度か読んだシリーズ。親になって読んでみると、父さんと母さんの逞しさに圧倒させられる。何かあった時のための保険、保障・・・今と違いそんなもの何も無い時代に、自ら新天地を求め旅立ち、全てを作り上げるそのエネルギーと前向きさ。そしてローラの両親に対する信頼度の深さ。例え荒野の中での野宿でも、ドア、窓ガラスのない家の中でも父さんがいてくれたら大丈夫。そう思わせる強さってすごい。そしてどんな時でも美味しい料理を作ってくれる母さんの温かさ。美味しそうな料理の出てくる本ベスト1は、やっぱりこのシリーズ!2017/09/14
そらお
31
何年ぶり、いやウン10年ぶりの再読。子供の時の感動とは別の新鮮な気持ちで読めた。何でも自分達で作りあげる彼ら、そして潔く明日を見つめて生きていける彼ら。なんとも羨ましい。生き方も身の回りも全てシンプルなんだけど、そこには豊な心があって決して味気のない生活ではないのだ。見習いたいものだ。2014/03/05
朝比奈さん
29
大草原で家作りー。っていうと聞こえはいいけど、今になって読み返すと、白人至上主義が鼻につくなあ。時代的なもので仕方ないんだけどさ。赤ん坊を欲しがるくだりとか。人形じゃないんですよ、人様のお子です! 2014/11/03