出版社内容情報
昔話集の古典ともいうべきジェイコブズによる昔話集から、「ジャックと豆の木」「三びきの子ぶた」など30話を収録。原書の挿絵付き。(F-1)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
「ジャックと豆の木」「三びきの子ブタ」など、世界じゅうの子どもたちに親しまれているお話を集めたジェイコブズらによる昔話集です。語り継がれるなかでむだを省かれ、みがきあげられてきた言葉と、ととのったストーリー。グリムの昔話集とならんで、昔話のアンソロジーの古典です。小学校中級以上。
著者等紹介
ジェイコブズ,ジョーゼフ[ジェイコブズ,ジョーゼフ][Jacobs,Joseph]
1854年、オーストラリアで生まれた。シドニー大学卒業後、ケンブリッジ大学で人類学と文学を学ぶ。イギリス民俗学協会の創立に尽力し、同時にイギリス、アイルランドの昔話集を数多く出版した。1916年没
石井桃子[イシイモモコ]
1907年、埼玉県浦和に生まれる。文芸春秋社、岩波書店勤務の後、瀬田貞二氏らと「子どもの本研究会」を始める
バトン,ジョン・D.[バトン,ジョンD.][Batten,John D.]
1860年、イギリスのプリマスに生まれた。ロンドンのThe Slade Schoolに学ぶ。画家および挿絵画家。後期ラファエロ前派の人々と交わり、その着想を、北欧やケルト系の昔話や伝説などから得て、数多くの挿絵を描いた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
72
ほぼジェイコブスとイェーツが編んだものから抜粋。英国とジェイコブスの比重が高い。この辺りの昔話はすごく好きだなあ。特にアイルランド物の『主人と家来』『グリーシ』『フィン・マカウル』がお気に入り2020/11/28
おか
61
イギリスの昔話の方が 多分日本に知られている話が多い。「三びきのくまの話」「三びきの子ブタ」「ジャックとマメの木」等は絵本で読むよりは 少し現実に即している。イギリスの昔話の大部分はジョーゼフ・ジェイコブズ(イギリスの文芸批評家、編集者)が編纂、そしてアイルランドの昔話は詩人のイエーツの編纂した昔話集から採った物です。ジェイコブズの方は大英博物館にある記録から 彼が再話したのですが イエーツは子供という枠にははめずに 文字のない人々から直接聞き取った話を編纂したものです。私のお気に入りは →続2019/02/19
たぬ
33
☆4 イギリス22、アイルランド9。藁の家の子豚と木の家の子豚は狼に食べられっぱなし、熊の家に勝手に入り込むのはここではばあさんなのね。3匹の熊も全部オスなのか。一方のアイルランドは突っ込みどころ満載。大事な娘を泥棒と結婚させる父親。赤ちゃんプレイでライバルに打ち勝つ大男。頬が背中になっているだけでまんまこぶとりじいさんな話もあってポテンシャルの高さに0.5点プラスです。2022/05/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。4年生予備本 『三びきの子ブタ 朗読 10~15分』 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。2020/03/08
麗月
14
再読。やっぱり昔話は不思議でおもしろい。『トム・ティット・トット』とか『ノックグラフトンの昔話』とか読んでてたのしい。 …妖精が歌ってた歌の楽譜も入ってます。2022/11/04