出版社内容情報
ラルーシは羊の坊やといつもいっしょです。ある日、羊の坊やが鏡をみると、あれ? 自分にそっくりの羊がこっちをみているではありませんか……。アルタイ民族の日常生活を温かく描いた絵本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
著者等紹介
スラザーコフ,サゾン[スラザーコフ,サゾン][Surazakov,Sazon]
1925年、西シベリアのアルタイで生まれる。モスクワ教育大学卒業後、1949年から作品を発表し、作家、文芸学者として活躍。著書に『詩と短編集』(1954)、『いとしい地方』(1959)、『水色の夕暮れ』(1966)などがある。アルタイ民族の生活が作品の主なテーマになっている。アルタイのフォークロアや文学についての論文も多い
松谷さやか[マツヤサヤカ]
1937年、東京生まれ。早稲田大学大学院露文科修士課程修了。在学中は早大童話会に所属した。児童図書の編集を経て、ロシアの児童文学の翻訳を始める。東京都在住
フレーブニコワ,ベーラ[フレーブニコワ,ベーラ][Khlebnikova,Vera]
モスクワ生まれ。1977年、印刷大学出版物装丁科卒業。ロシアの代表的な新鋭画家として、国内外で活躍する一方、装丁、児童書のさし絵も多数手がけている。モスクワ在住
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
36
…それから まいにち ラルーシは ひつじのぼうやの せわで おおいそがしです。「メエー」と ひつじのぼうやが よぶと、「メエー」と ラルーシが こたえます… ■楽しいお話を読みました。ロシアのかわいい絵本です。そーいえば、ロシアのことって都市か大自然しか知らないかも。郊外や農村や草原や山間の暮らしって、ちらっとしか知らないなぁ。■山間で牧畜をしてる人々の暮らしは、ちょっと「アルプスの少女」っぽく感じました。ユーラシアは地続きだもんね。■特別なことは何にも起きない、長閑で幸せな絵本でした♡ (2001年)2019/04/23
tokotoko
32
★ロシア★ラルーシというのは、女の子の名前です。ヒツジのぼうやが生まれた時から、一緒に暮らします。ちょっとね、アルプスの少女ハイジに似てるかな?って思ったら、とってもクールな感じでした。“時間がたつと大人になる”ってことを、ヒツジとラルーシが淡々と教えてくれた1冊です。2015/06/04
おはなし会 芽ぶっく
17
おばちゃんが持ち帰った羊の赤ちゃんの世話を頼まれたラルーシ。すっかりなつき、どこにいくのも一緒。けれどある日おばあちゃんとラルーシが留守の間、家の中をめちゃくちゃにされ、おばあちゃんは羊を群れに戻します。羊に怒ったのではなく、自分のいるべき場所に戻したってことですが。2021/05/26
魚京童!
13
自我の芽生えってやつか!2016/05/04
遠い日
10
生まれたてのひつじの坊やの世話を任されたラルーシ。仲よくなって、どこへ行くにもいっしょ。でも、いつまでもいっしょにはいられない。ひつじはひつじの世界に帰される。土地柄の反映か、ラルーシのあっさりとした態度も納得できる気がする。2015/02/17