出版社内容情報
エスキモーの人々に伝わる”ことば”のもつ不思議な力を歌った詩と、プリミティブな迫力のある絵とが一体となって、大昔のおおらかで魔力に満ちた世界を伝える美しい絵本です。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
「ずっと、ずっと大昔、人と動物がともにこの世にすんでいたとき、なりたいとおもえば、人が動物になれたし、動物が人にもなれた。…」人と動物の区別がなかった大昔、みんながおなじことばをしゃべっていて、そのとき、ことばは、魔法のことばだったのだ。エスキモーの人々に伝わる、「ことば」のもつ不思議な力を歌った力強い詩と、おおらかで迫力のある絵とが一体となって、魔力に満ちた始原の世界を伝える美しい絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
142
描かれた話はいつのことなのだろう。はるか昔か、はるか彼方なのか。読み終えた後に記してある。101歳まで生きた染色工芸家の柚木沙弥郎さんが1994年に出版した絵本。人間は秘めた力があったのかもしれない。失われた伝承を知る術はもうないけれど。空や海、風や光、大地とは交わせないはずなのに、魔法のことばは存在していたのだろう。その精神を閉ざしてしまった文明。数多の動植物、我々も含め、すべては一つだったのかもしれない。争わずにただ願えばよかったのかもしれない。微かに望みは残っている。人間は空想することが好きだから。2026/05/16
seacalf
61
エスキモーは『生肉を食べる人』という意味の蔑称だからイヌイットと言うべきだと教わってきたが、最近ではどうやら『かんじきに張る網を編む動作を意味する』言葉という説も有力らしい。それはともかく、エスキモーに伝わる詩をもとに作られた絵本。なんとも力を感じる絵と内容だ。魔法のことばが存在した遥か遠い昔のニンゲンや動物たち、そして世界はこんな風な関係だったんだろうか。有史以前から伝わってきた彼らの言葉にもっと触れたくて、この絵本のネタ本である『魔法としての言葉ーアメリカ・インディアンの口承詩』も読んでみたくなった。2022/03/24
Cinejazz
33
〝ずっと、ずっと大昔、人と動物が共に、この世にすんでいたとき、なりたいと思えば、人が動物になれたし、 動物が人にもなれた・・・。だから、ときには人だったり、ときには動物だったり、互いに区別はなかったのだ・・・。みんなが同じ言葉を喋っていて、その言葉は「魔法のことば」だった・・・〟エスキモーに伝わる詩をもとに、不思議な異次元の世界が描かれた絵本。2025/06/04
そら
31
エスキモーに伝わる詩。絵もいいし、詩もいいし、すごく素敵!お知り合いに借りた絵本だけど、私も購入しよ〜💕2023/02/07
anne@灯れ松明の火
25
新着棚で。柚木さんに惹かれて。金関さん「訳」とあり、どういうことかと思ったら、扉に「エスキモーに伝わる詩」とあった。シンプルで、力強い詩。昔は、確かに、こういう世界だったんだな、言葉には魂が宿っていたんだな、と納得させる力があった。柚木さんの絵もまた、同様。明るく、カラフルな色づかいで、ワクワクさせられた。21年12月発行なのに、登録数があると思ったら、1994年発刊のものを判型、文字づかいなどを変更して再発行したものだったから。2022/02/21




