内容説明
幼稚園でばけつを作ってきたたろうは、うれしくてみんなに見せてまわります。すると次の日、みんながばけつを借りにやってきて…。
著者等紹介
村山桂子[ムラヤマケイコ]
1930年、静岡県に生まれた。文化学院卒業後、お茶の水女子大学幼稚園教員養成課程修了。1965年まで幼稚園に勤務。1955年、第二回全国児童文化教育研究大会童話コンクールに入選。東京在住
堀内誠一[ホリウチセイイチ]
1932年、東京に生まれる。グラフィックデザイナー。カメラ雑誌、ファッション雑誌などの編集美術を多く手がけ、イラストレーターとして絵本その他の児童書に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
42
たろう君シリーズでは一番、古い絵本です。そしてお勧めしたくださった方の一番、お気に入りの絵本だという事です。お手製のバケツ(ヨットの絵が描かれたパイナップルの空き缶に穴をあけて手提げを通したもの)がお気に入りのたろう君。そしてみんなからちょっとバケツを貸してくれないかと頼まれるが・・・。嫌がらずに貸してその使い道に怒らないたろう君は本当にいい子だ。そして絵を担当している堀内誠一氏のこの当時の絵はカラフルなサインペンで輪郭を描いて背景は基本、塗らずにアクリルガッシュで色を塗るというカラフルさが目立ちます。2025/05/03
ぶんこ
36
たろうくんが幼稚園で作ってきたバケツ。青色にヨットの絵。本当に素敵。お母さんが褒めてくれて嬉しくて猫、犬、あひる、にわとりと見せていきます。皆に褒められてよかったね。するとにわとりや他の動物たちもバケツを借りに来ます。私はニワトリのおでかけでのハンドバッグが気に入りました。猫に貸した時はヒヤヒヤ。さすがお母さんグッジョブ。楽しい読書でした。この絵本寄贈でした。寄贈してくださった方、ありがとう。2023/04/07
gtn
25
太郎がバケツをみんなに貸してあげたのは、皆喜んでくれたので、結果論としては良かった。だが、もしそれが唯一無二の物であるならば、散逸せぬよう慎重に取り扱うべき。それから、太郎君、大きくなってからお金を気前よく貸しまくってはいけないよ。借りた方は、金を手にした瞬間、太郎君の恩を忘れてしまいがち。また、借財する生命の癖も抜けず、結局、その人を助けることにはならない。2022/07/02
しぃ
19
たろうシリーズは繰り返しが定番なのかな?読み聞かせている方はちょっと飽いてしまいそうなほど。でも、子どもはやっぱり自分が作ったものを褒めてもらえるのは嬉しいよね。絵のカラフルさもいい。2016/03/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
空き缶で作った可愛いバケツをが自慢のたろうくん。バケツをみたお友だちが次々と貸してほしいとお願いにきてしまい…。2021/09/07