内容説明
「ワカはぼくたちみんなに語りかけているんだ。羽持ちたちの歌になって、風のそよぐ音になって、空からふる雨になって。草の葉の一枚一枚、咲いている花のひとつひとつがワカの言葉なんだ。ねえ、まわりを見てごらんよ。ワカの声が聞こえない?」(「ワカ」とはインディアンの自然観における自然の掟、バランス、秩序の根本、そして造物主。)「ワカの良き世界」を回復するべく、巨大狼の支配する荒れ果てた故郷へと帰っていく狼の小さな群れ。彼らは本当にリーダー狼の中のリーダー狼を倒すことができるのだろうか?オーストリアのベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空飛び猫
2
自然にしたがって生きること。 共存する事。2012/07/04
こはね
2
やっぱりすきだ。2012/05/26
Sena Nema
1
なぜ、嫌われて・恐れられてまで、自然界を変えようと思ったのか。 それが分かって、悲しくもなりました。 最後は切ないですね。 何回も読み返している、深い本です。2008/09/05
斑入り山吹
1
何を暗喩しているのか、ちょっと分かり易すぎるかしらん。でも、展開のきっかけはちょっと意外だった。そこはよい。まあこのように落着しないと困るだろうけれど、未来/現実を考えると暗澹たる気分になってしまう。仕方ないか、そういうテーマなのだから。2010/06/08
ねがい
1
狼の視点になれるぐらい、描写が生き生きとしていた。不安、喜び、怒り、仲間、そういうものを表す仕種や吠え方、本当の狼の世界にいるようだった。二本足は、この物語のように、取り戻すことが出来るでしょうか。★★★★☆2008/11/17