内容説明
チャマコはミステカというむらにすんでいるちいさなおとこのこです。むらのひとたちはいつもシチメンチョウやうまやぶたやマンゴのきやトウモロコシとおしゃべりしながらなかよくくらしています。そしてたいようもつきもまっくらなよるも、みんなかみさまだとおもってたいせつにしています。読んであげるなら4才、自分で読むなら小学校初級むき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k sato
19
「こどものとも世界昔ばなしの旅(全15冊)」よりメキシコ・ミステカ族の民話。一人前の目安は国や時代によって千差万別です。この絵本にはミステカ族の立志式が描かれています。魔物として恐れられているドエンデを探しに出かけた少年・チャマコ。その魔物は長い鬣を三つ編みにした馬を頭にのせた精霊のような存在でした。「生きているもの全てが兄弟」。言葉の意味を考えるチャマコ。そして、自分の兄弟を見つけました。暮らしが動植物に支えられている人々は、生命に対する敬意の念が強いのでしょう。いつまでも伝承されてほしい民話です。2024/08/03
Shoko
13
図書館。「ミステカびとは動物を兄弟として一緒に生きていくのだよ」 乱暴者のチャマコがきょうだいを見つけて、一人前のミステカびとになるまでを描く。子供受けはイマイチだったけれど、神秘的な雰囲気の絵が素敵だった。2016/01/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
<こどものとも世界昔ばなしの旅 5> メキシコ・ミステカ族の昔話。 魔物ドエンデを探しに行くチャマコ少年。それは魔物というより精霊のよう。生きている全てのものが兄弟という言葉の意味を考え、チャマコは兄弟を見つけることができた。2024/10/28
遠い日
3
「こどものとも世界昔ばなしの旅」シリーズ。ですが、旧版で読みました。メキシコ・ミステカ族のお話。乱暴でイタズラがすぎる男の子、チャマコが恐れつつも、魔物とされるドエンデに会いに行く。恐ろしい想像は膨らむばかりだが、途中、出会ったものたちがヒントになっていた。チャマコに良いことばを授けます。ミステリアスな展開はよめず、含みに満ちたお話です。拠り所を持って生きることの意味を感じました。2024/09/30
ぷー
3
いたずら好きのアステカ人の男の子チャマコ。ドエンデという神のようなおじいさんのお告げでどうぶつの兄弟を見つける。それはいつも遊んでいた黄色い馬だった。メキシコ・ミステカ族の話。現代日本の子どもには難しいかも。2012/07/18